14 やってもうたです
「すいません、オオカミの買取をお願いします」
ギルドの中にある買取の受付で声をかける。
「はーい、なにか依頼は受けてま、あれ?シャルちゃん?どうしたの?」
あ、さっき登録してくれた人だ。さっきまで向こうにいたのに。って登録してすぐにこっち来たら怪しい子に見える、よね?
「えっと、実はさっきまで街の外にいたんですけど、その、たまたまオオカミを…」
あかん、めっちゃ苦しい言い訳になりそう。ほかに、ほかにそれっぽい理由はぁぁぁぁ…
「…まあ、シャルちゃんが盗んだわけないし、その辺はギルドは気にしませんよー。ダメな時は他から話が来ますしー」
すごく怪しまれてる、そんな目してる。そりゃあ登録初日の、ぷに腕田舎娘が危険なオオカミ持ってくるとか、ないですよねー…
「オオカミでしたっけ、じゃあここじゃなくて直接出してもらいますねー」
連れられて、着いたのは作業場っぽいとこだった。向こうでは動物の解体、また向こうでは植物の選別、あっちは鉱石を鑑定してるのかな。あちこちでいろんなものが行き交い、瞬きの間にもその様は変わっていく。世界の全てを集めたような、もう小さな世界みたいだった。
「とりあえず出してくださーい」
はっ、見惚れてた。急いでオオカミを出す、
スキルでしまってたオオカミを、
その場で、
ためらわず、
なんの前触れもなく、
ぽんと、
…あ
「え…?魔法鞄…?あれ、一瞬で出てきたみたいな…」
受付さんびっくり
私もびっくり
や っ て も う た
やっぱシャルおまえ隠す気ねぇだろ!?
シャル「タスケテ・・・タスケテ・・・」




