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【完結】ポンコツな四人の貴族令嬢と沈痛な使用人〜ご令嬢に魔法を喰らい続けたら体に異常をきましました〜

作者:涼風岬
 使用人の少年アンドゥーは名門貴族の一人娘ユリアに拾われ名付けられた。その時の記憶は彼にはない。実は彼の本当の名前ではない。現時点ではユリアも知らない。彼女は、たぐいまれな魔法の才に恵まれている。彼女は、自身の魔法の威力を試すために彼を実験台にしている。それには実は、彼女なりの理由がある。

 彼女の魔法を喰らっていた彼は、体に異常をきたす。なんと彼女の魔法が効かなくなってしまったのだ。彼は使用人ではあるが、ユリアの両親の懇願を受け特例で王立学院に彼女と共に通っている。

 ユリアに次ぐ序列の三令嬢のリーダー格であるマチルダは、ユリアに嫉妬し追い落としたい。しかし、彼女はユリアに直接実行する根性はない。悪意に満ちた彼女は、代わりにアンドゥーに魔の手を伸ばす。彼女の仲間にはユリアに匹敵すると評価されるアン、魔法力に疑いを持たれているエリーザがいる。

 ある日、彼は屋敷に迷い込んだ少女ニコラと出会う。彼はニコラの境遇に胸が痛んだ。彼女は、ユリアの計らいでメリーチ家でメイド見習いとして暮らすことになる。

 ユリアを筆頭に無慈悲な悪役令嬢たちから、彼は日常的に理不尽な仕打ちを受ける。その人数は、次第に増えていく。それに彼はウンザリする。とにかく、彼は彼女たちに振り回される。

 その中には、ぶっ飛んでいるアンの姉セイラがいる。彼女は、メリーチ国最強と謳われる魔法術士で他国にも広く知れ渡っている。と同時に悪名高くもある。そんな彼女はアンドゥーに異常に執着する。次第に想いを暴走させていく。そんな彼女はある事件がきっかけで、マチルダに激しい憎悪を抱く。

 ユリアを含む四令嬢とセイラは過去同年同日に少年と運命的な出会いを果たしている。

 少年の本当の名前と魔法が効かなくなった秘密の一端が明らかになる物語。
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エピソード 301 ~ 339 を表示中
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