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驚きと不安

 私は帰りに先生に呼び止められ用事を頼まれた。それを済ませると三令嬢が帰っていくのが見える。私は鉢合わせしなかった事に安堵している。


「アンドゥー」


 私が振り返ると、いるはずのない人物がいる。彼は心配そうな表情を浮かべている。私は思わず仰け反ってしまう。


「ローレンスどうして? 帰ったはずじゃ」


「ごめん、ごめん。ちょっと気になって戻ったら君が本館に入っていくのを見たと聞いてね。それで待っていたんだよ。別に君のことを探ろうなんて思ってないよ。僕のことを嫌いになったかい?」


 彼は真剣な眼差しで私を見つめている。私は彼の思いに率直に返事をすると決める。


「そんなことないよ。むしろ嬉しいよ。僕なんかを心配して戻って来てくれたんだし」


「だって、親友だろ」


「ありがとう、親友なんて幸せだよ」


「深く聞くつもりはないが大丈夫かい? おそらく、さっき校門を出ていった三人絡みだよね。君は彼女たちを見てたし」


「ああ、問題ないよ。大丈夫さ」


「本当かい? それは良かった。マチルダ様の良い噂を聞かないものだから」


「ローレンス、一緒に帰ってくれるかい?」


「もちろんさ。そのつもりで待っていたのだから」


「行こうか」


「そうしよう」


 その時、私たちは背後から声を掛けられる。

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