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強くてニューゲーム!?


ここは何処だろう…




辺りは暗く今の時間が夜だというのはすぐ分かる




しかし空に輝くは紅い月

自分が立っている場所は現実ではまずあり得ない空に浮かぶ島だった。





さながら天空の城ラピュ◯だな





こんな風景見たこと…





あるな…というか見慣れた風景




なんてこった…ここはまるっきり俺がよく知る世界だ。



(冒頭と同じ↑)




いつものようにVRMMOゲーム

【貴方が魔王で私が勇者】 をやろうとログインしたはずの俺 イザヤは



見覚えのある景色に違和感を感じた。




なんだろう?何かがいつもと違う…



雰囲気?


ふと自分の足元を見てみる。



「なんだ?この鮮明なグラフィックは」


あり得ない程作り込まれている?



夜だからしっかりとは見えないが月明かりで見える範囲で見ると最早本物にしか見えない。



てか触れるし⁉



普通こんなどーでもいいグラフィックには触れることなんて出来ない。



細かい設定で触れるようにすることは出来るが、そうすると動作が重くなってしまうため。




これは…と思いメニュー画面を開こうと、いつものようにメニューを開こうと頭で思い浮かべる…がメニューが開けない。




まさか…これは俗に言う ゲームの世界にトリップ?召喚された!?

みたいな展開?



色んな美女をはべらせるハーレム展開とかくるのかな?



まあ普通のゲームならうほーいって展開なんだが…このゲームでとなるとなぁ~うーん



…絶望しかみえないのだが。





まだバグという可能性もあるが リアル過ぎる目の前の光景(草木や空や地面)がその可能性を完全否定する。



よし先ずは状況整理だ‼

こんなときこそ冷静な対応が大事だって誰かが言ってた。



「はぁー とりあえず所持品確認っと」


ゲームの時もそうだったが右腰には明らかに見た目より量の入る四次元鞄がある。


ゲームから現実になってもその仕様は変わってないみたいだ。



そして鞄の中身は…


ボード状のボタン付きの通信機?

結構大きく両手でそれを取り出す。


一目見て分かった


これはメニューボードの代わりだ。

見慣れたメニュー画面をパソコンで見ている感じだ。


魔王で勇者(貴方が魔王で私が勇者)

では基本的に頭の中でキーワードを思い浮かべればいろいろな操作ができる。


メニュー操作や戦闘スキルの発動などもそうだった。




メニューボードに目を戻す。

見慣れた配列のメニューに設定やログアウトの文字は無くゲームではないと主張するかのようにキー音がピッピと鳴る。


まあ正直ゲーム中にステータス画面を開くことはあまりないし、ログアウトの時くらいだろうか?


だからそこまで重要ではないな…ログアウト出来ないという現状以外は……



ステータスの項目を開いて見る。


________________


名前 ???


プレイヤーレベル97



HP 160513

MP 96781


攻撃 3509

防御 1980

攻撃魔力 3050

防御魔力 1750

敏捷性 2492

運 6


________________


相変わらず運が酷い数値だな6って…



運は本当にランダムで決まる数値でレベルが上がっても上がるとは限らない珍しいステータスなのだ。



うん、ステータスは今までの俺のままだな。



特にステータスに異常は…ん?


名前の項目がおかしい。



???ってなんだ?


イザヤで登録してあったはずなんだが…現実になって本名とごっちゃになったのかな?それともバグかな?


流石に名無しでは困るので今まで通りイザヤと名乗ろうか…いやイザヤという名だと目立ち過ぎる。


流石にランキング上位の名前は隠すべきかもしれない、幾らステータスが今まで通りでも四次元鞄を見たところアイテムがすっからかんだし。


しかも装備は初期装備になっている。

これは痛すぎる、更に文無しときた。


とりあえず慣れるまでなにか適当に仮の名前でやっていこう。


うーん




クロトでいいか…前はそんな名前で他のゲームやってたこともあったし。


そんなことを考えながらステータスの画面を下にスクロールすると画面に更新中のマークが流れて。


名前の項目がクロトに変わる。


こんなに簡単に名前が変わって良いのだろうか?


まあいいか。


更に下にスクロールしていくとアビリティやスキルの項目が見れる。


ゲームと同じだ。



レアアビリティ


魔王の隻腕

邪眼の目

?????








魔王の隻腕は前からあったので知ってる、邪眼の目はてきが近づくと探知出来たりある程度の距離を遠視することが出来る能力だ。


そしてまたも???である。


これに関してはサッパリだ。

バグみたいなもんかな?


※因みにアビリティは一人最大五つの枠があり最大五つ装備出来る。

レアアビリティには枠を二つや三つ使うものもある。


ボードを覗き込んであれこれ考えていると悪寒が走る。


これは敵が近くにいるという合図だ。(邪眼の目の能力)早速役立ったな



ここはゲームでも最初の場所で、初めてのプレイヤーはここから始めることになる。


ついでだから邪眼の目で敵を見てみようと能力を発動させると…



敵は初めてのプレイヤーがゲームの一番最初に相手するNPC



冒険者(ダイク)だった

確か勇者になる事を夢見た少年

自信家で魔族が大嫌いで根絶やしにするのが目的、根は優しい少年だったかな?公式抜擢


とんでもない設定の少年だと思うがこのゲームだとこれが普通の人間と魔族の関係だ。


もしかしたら俺はゲームを最初からやることになるのかな?現実に近いこの世界で。



などと考えているとダイクは瞬く間に目前まで迫っていた。


向こうはここちらに気づいていたのだろう、まあ特に隠れてもなく突っ立てるから目立つか…






「貴様‼魔族だな こんな処で俺に出くわすとは運が無いな」


そうそうそんな台詞をゲームでも言ってたな、懐かしいぞ‼



台詞と共にダイクは腰にあった鞘から剣を抜く。




喧嘩っ早いとかいうレベルじゃないな…まるで三流小説にでも出て来そうな奴だな。



「死ね‼」



いきなり様者のない横薙ぎが一閃



それを後ろに飛び退きなんとか躱す。くるのはあらかじめ知っていたとはいえやはり真剣は怖い。



因みにこの冒険者ダイク…最初の敵NPCの癖に結構強い しかもこれもゲームスタッフの意地悪かチュートリアルがほぼなしでいきなり攻撃を仕掛けてくる。




そのため避けられずに死ぬ初見のプレイヤーもたくさんいた。


一応ゲームでもいきなり横薙ぎをしてくるのをシステムテロップで敵が攻撃してくるのでステップでよけてくださいと教えてはくれるが。


ステップすらわからない初心者は先ず死ぬ。俺も死んだw



ゲームスタッフの考えでは覚えるには何事も実践が大事とコメントしていたが、単にスタッフがSなのか面倒なだけだろう。



まあ何度かダイクの横薙ぎを避けるとお助けキャラというかチュートリアルNPCのバリアス君が助けてくれる。


魔族の中で珍しいタイプでいろいろと教えてくれる世話焼きなナイスガイ公式抜擢。


(因みにここで死ぬと最初からだ)


確かゲームの時は…



ダイクの猛攻を避けているとバリアスが助けてくれて、そのままチュートリアルとして戦い方を教えてくれる…はずだったのだが。


今の俺はレベルとかチートみたいなもんだからな。



自然と…





こうなるよな。


クロトは横薙ぎを軽く避けらると手刀で倒していた。



これで面倒なチュートリアル飛ばせるな。にしても最初のNPCとはいえダイクは実質中級冒険者それを一撃で倒せる、これは暫くはチート無双で来そうだな正に強くてニューゲーム⁉


これならこの世界でも楽しくやっていけそうだな。


自然と邪悪な笑みを浮かべるクロト


これからが楽しみだな。








正直このゲームクリアってあるのだろうか⁉


俺にもまだわからないです‼( ´ ▽ ` )ノ=(笑)





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