表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

プロローグ

ここは何処だろう…辺りは暗く今の時間が夜だというのはすぐ分かる


しかし空に輝くは紅い月

自分が立っている場所は現実ではまずあり得ない空に浮かぶ島だった。


さながら天空の城ラピュ◯だな


こんな風景見たこと…


あるな…というか見慣れた風景



なんてこった…ここはまるっきり俺がよく知る世界だ。



________________






今の世の中はすごい便利だ。

パソコンがあれば何でも出来る。



小さい頃にインターネットという便利で万能な存在を知ってしまった俺はその中でも現実にはない刺激を体験出来るネットゲーム



主にオンラインゲームというものの虜になってしまう。


家に居ながら他人とコミュニケーションを取ることができるオンラインはとにかく楽しかった。



俺は更にネットゲームにのめり込みいつしか廃人とまで言われる人種になりつつあった。


あらゆるゲームをやるうちに最初程の刺激がなくなってきていた俺はあるゲームと出会う。




VRMMOゲーム


【貴方が魔王で私が勇者】



ゲームの紹介文はこうだった。


「このゲームでは貴方は三つの覇道を選ぶ事が出来ます‼


一つ目は普段のゲームではいつも敵となっている魔族やモンスター 貴方はそういった魔族やモンスターになり魔族の王こと魔王を目指します。(笑)


二つ目はいつもやっているようなゲームでもお馴染みの人間側の勇者を目指す冒険者になります。

勿論使命は魔王を倒すこと‼(笑)


そして三つ目はそのどちら側にもなり得る存在‼つまりは第三勢力とも言える存在のエルフやドワーフなどになる道。


勿論魔王側にも人間側にも付けますし平和を望みなにもしないというのもあり…覇王になることだって出来ます‼つまりなんでもあり‼(笑)


このゲームでは魔王側と人間側でプレイヤー同士が激しい戦闘になります。不快な思いをする事も多々あります。


それでもいいという方だけプレイして下さい。」


最初の印象はなんだこのゲーム…これはゲームとして成立するのだろうか?


とかそんな考えしか思い浮かばなかった。


がそのゲームの内容の自由度や細部まで作り込まれた設定に俺は何時の間にか…というかあっという間にのめり込んだ。



何というかこのゲームでは普通ではあり得ない事も出来るのだ


そのためか最初のゲームの紹介文通り

不快な思いをするプレイヤーが続出しただろう。


公式掲示板はいつも荒れているような感じだった。


そもそもこのゲームは非常にシビアな設定だ。


プレイヤー同士が戦うため仲良く楽しむという平和的な考え方があまりない…というかほとんどない。


紹介文では平和に過ごす事も出来ると書いてあったが先ず魔族サイドと人間サイドは争うことになる。


またそういったイベントも盛りだくさんだ。


例えば

魔王ランキングと勇者ランキング


これは魔族サイドだったらどれだけ人間サイドのプレイヤーを倒したかを競うランキングになっている…つまりはどれだけPKしたかをカウントするものになる。


ランキング上位にいる者は魔族の中でも一目置かれるし人間サイドの者からは畏怖の目でみられる。


勿論人間サイドだったら魔族サイドのプレイヤーを倒した数になる。


これだけでも人間と魔族は相入れないが更にNPCつまりはノンプレイヤーのキャラクターの中にも敵対勢力を狩るものがいる。


しかもその中には恐ろしく強い者がいたりもする。


しかも魔族と人間が仲良くしていると異端者として仲間内からも否定される程の徹底ぶり…



平和になんて無理じゃね?


とほとんどのプレイヤーは思っている。


というかそこまでされると仲良くするのは最早めんどくさい。



まあそれでも仲良くしようと頑張る輩は沢山いるが…俺は寧ろいかにして相手サイドを攻略出来るかを楽しんでいる。



因みに俺 刈谷 才斗は魔族サイドを選んでプレイしている。



プレイヤー名はイザヤ(有挫夜)


実は魔王ランキングの上位ランカー

現在5位という実力者でもある。


上位ランカーともなると渾名が付けられることがあり、俺は隻腕のイザヤと呼ばれている。


何故「隻腕」かというと

戦闘の際に片腕しか使わないという変わった戦い方をするためについた渾名だ。


レアアビリティ「魔王の隻腕」があるからわざわざこんな戦い難いこのスタイルので戦闘をしているのだが


そのアビリティとは

戦闘の際に片腕で戦う誓約を守る事で発動


発動中は能力値が全て二倍になり更に片腕での攻撃力や防御力は三倍になるというチート具合


しかもこれはレアアビリティらしく未だ俺以外が使うところを見た事はない。



さて今日も元気に勇者狩りにでも行きますか。



まあ勇者といっても俺が狩に行くのは基本的にはNPCなんだけどね。


いくら敵同士だからといって流石に誰でもPK(プレイヤーキル)する…なんてしたくない



というのは建前で


このゲームのシビア設定のせいなのだが…



デスペナルティ


つまり何らかの原因で死んでしまった場合に発生するペナルティのことなのだが、このペナルティが普通のゲームよりも重いのだ。


プレイヤーが死んだ場合

そのプレイヤーは自分が所持する財産の10分の1を損失する。



とある…な~んだ10分の1?

某RPGゲームとかなら死んだらお金半分無くなるよ‼


とか思った君‼



財産ってお金だけじゃないんだよね、プレイヤーが所持する物全てが財産になる、つまり装備やアイテムなども失う恐れがある。


それでも10分の1なら大丈夫だと思ってる君‼


死んだ場合とあるが

状況に応じてデスペナルティは変わる。


例えばNPCの敵に殺られた場合は

今いった10分の1を失うが


これがプレイヤーによる死だと5分の1となり更にそこから相手とのレベル差なども計算される。


勿論相手が弱ければ弱い程失う物は大きくなる。



そして通常バトルではなく、決闘バトルというルールに乗っ取った闘いに敗れた場合当事者同士でも決めれるが負けたもしくは死んだ場合2分の1の財産を失う。


勿論プレイヤーに殺られた場合はその損失した物は相手が手に入れたことになる。


財産失っても命さえあれば何度でも蘇るさ‼


と思ってる君‼


そんなに甘くないよこのゲームは⁉


命さえあれば~

なんて甘い考えのプレイヤーを無くすシステム


ダウンアビリティシステム‼


これは勝手に俺が考えた呼び名で公式ではない 念のため。



まあ能力を下げてしまうシステムのことなんだが、これが非常に辛いシステムだ。


ただでさえPKがあるため死にやすい上にNPCも強い…その上死んだ場合財産プラス自分の能力プラスレベルが下がるのだ‼



何このとんでもシステム‼


と思うかもしれないがよくよく考えると死ぬなんて現実で考えればゲームオーバーだし、まあこの位いいんじゃないか?と俺は考えてしまう。


因みに下がる能力はランダムらしい…恐ろしい


はぁ~なんか熱弁してしまったが


そんな具合にこのVRゲームは製作者の悪意半分遊び心半分で出来ているだ。























これが私の処女作になります(=^x^=)


ただの願望です‼

こんなゲームやってみたい‼


寧ろゲームの世界に入りたい‼

なんて思ったりしてます。



現実をみないとですね。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ