終わり
「ふぅ、一歩前進だな」
「そうね、今住んでる所を調べたいけど」
「手段がなぁ、、、なんかあるか?」
「あったら今言ってるわ」
「念の為、要の能力で、この辺に死体がないか確定させときたいな」
「嫌な役回りね。もし遠くとかだと、意味ないわよ」
「ま、ものは試しだ。殺してたらこの辺に埋めるだろ」
「だから嫌なのよ」
「仕方ないだろ」
ふん!と、悪態をついて発動させる
「いくわよ」
とセリフと共に地下の床に触れ、めぐみちゃんの靴を持つ手が淡く光ると、靴が淡く光る蛇になると移動を開始する
「ついていきましょ」
スルスルと外へ出ると、道路へと出て、そのまま移動して行く
「よかったわ、この辺じゃなくて。どうする?ついてく?この後は意味ないと思うけど」
「他にする事ないからな」
「そう」と言うとにんまりしながら
「毎度」指でマルを作る
「チッ、仕方ないな、」
「能力使用料5万よ」
「この前1万だったろ!」
「価格は変動するものよ」
「友達だろ」
「今は商売相手だわ」
「お前、嫁に行き遅れるぞ」
「10万」
「嘘ですごめんなさい」
ー
「じゃあ後は勝手にどうぞ。私は正吉君と休んでるから」
「離れても大丈夫なのか?」
「ええ、解除しない限り大丈夫よ。私から100m以内なら」
「ヨシ、お前もついて来い」
「いやよ。疲れるじゃない」
「来ないと意味ないだろ」
「行っても10分で消えるわよ」
「ふざけんな、なら、何回でも発動しろや」
「1日に2回だけよ」
「ふざけんな、金取っておいてそれかよ役立たず」
「はぁ?あんたこそ役立たずでしょうが、私は後は意味ないと思うって言ったわよ!」
「うるせー俺はいるだけで役に立ってんだよ。お前と違ってな」
「はぁ?いるだけで役に立つって何?ばかなの?付き合いたてのカップルみたいなこと言わないで、いるだけでしあわせだよ、みたいな?ばかでしょ、何理想建ててんの、ばかすぎて鳥肌が立つわキモいんですけど!ちょっとあんたね、存在が気持ち悪いのよ生理的に無理!前世ゴキブリじゃないの。う〜わ近づかないでよ変態!」
「おまえな「やだ、ちょっと私の事呼ばないでよ変態、死ね、カス、ボケ、アホ」
「なん「まだなんか言うつもり、声すら聞きたくないのよ、見るのもやだわ、あんたみたいなの絶対部屋汚いのよ!むしろ汚いと書いて汚部屋なのよ!来ないでよ変態」
「、、、、」今日はもう帰ろう。 そう思うスバル(スー君)であった。
「おっぱい」と地下でぼやく忘れられた存在が、、
ー
「おし!」クライアントへの報告も終わり。オーナーの住所へ向かう
「さて、見事な豪邸だな」
「いわゆるセレブってやつだね」
「どうやって入るのよ」
「その前にのぞみちゃんがここにいるか確認だろ」
「それもそうね」と発動させると豪邸に向かっていく
「間違いないわね、いるわ。良かった」
「状態はわからないけどな」
「そう言う事言うからモテないのよ」
「あ?モテます〜全然モテるんですけど、困ってるくらいモテてます~」
「妄想もここまでいくと、立派だわ。それはともかく、どうやって入るのよ」
「妄想じゃありませんから。行き遅れに言われたくないですぅ」
「殺す」
「まあまあ、仲良くしようよ」
『黙れ』2人共ハモる
ー
「入り口はモニターと、門番いてのダブルチェックで正吉の能力で扉開けてもバレるから夜侵入するこの作戦はなしだな」
「あんたの能力あるじゃない」
「モニター越しには効かねえんだよ」
「役に立たないわね」
「お前程じゃねぇよ。俺は対人戦なんだよ」
「タイの人たちに謝りなさい、ゴキブリ」
「そっちのたいじゃありませ〜ん。ごめーん漢字わかんなかったの?ねぇ?」
「くっそウザいわ。むしろ皮肉って言葉を知りなさい、無学のゴキブリ、あ、ゴキブリにも失礼かも?カマドウマがいいかしら?あ、学名じゃわからないわよね。この便所コオロギ野郎」
「、、、」
「ねぇ壁はなんとかちょっと大きい踏み台あればいけそうだよね」
「そこは気がついてたがセンサーかなんかありそうで怖い」
「なら、ペット放り込んで無理矢理捕まえに入るとか」
「使用人に捕まえらせるから入るな。て言われるのがオチだ」
「なら要ちゃんが裸になってガードマンの気を引くとか」
「正吉君てムッツリよね」
「正吉、ガードマンに失礼だろ。変な爆弾落とすんじゃねぇよ」
「あアん?んだとコラボケカス「ん、爆弾、、それだ!」
「まだ言うか」
「違ぇよ、ちょっと買い出し行くぞ」
ー
「なるほど、うまくいくかどうかは博打になる
わね。爆竹なだけに」ドヤァ( ̄▽ ̄)
「ババァは置いといて、だ。正吉、2回目以降はタイミングが命だ。お前に任せる。うまく隠れながらやってくれ」
「オケ」
「いくぞ!作戦開始だ」と爆竹を投げ入れる
「要、いかにも近所のババァみたいに警察に苦情入れろよ」
「、、、あんた、後で覚えてなさい」
しばらくして、正吉はパトカーが1台きて門の所で2人の警官がモニター越しでやりとりを開始したのを確認すると、もう一度爆竹を投げ入れすぐに隠れる
「よし!」と昴達は反対側の壁から侵入する
「要、能力頼む」
「任せなさい」のぞみちゃんの靴が淡く光る蛇になり動きだす
そこでまた爆竹が鳴り響く
「だぁ、このタイミングかよ早くないか。チッこっちに来てるガードマンが1人きやがった。隠れるぞ」
「もう」というと蛇を見えなくする
庭に1人警官とオーナーらしき人物がいるのが見えた
「おい、そっちから行くぞ」
「わかったわ」
「蛇は今どこだ?」
「こっちよ二階?みたいね」
「この部屋か」
「開けるわ」
ドアを開けると元気そうな子供がいた
「めぐみちゃん?」
「お姉ちゃん達、誰〜?」
「私は探偵よ」
「俺はこいつの雇い主だ」
「雇い主わかんない」
「じゃあ、お兄ちゃんでいい」「キモい」
「うん」
「とにかく無事で良かったわ」
「さて、クライアントに報告だ」
外を見ると警官が1人帰っていくのを見て、2人で行動が基本だから1人は、壁の外を見張りに出てるのかと推測する
「あ、正吉君にも連絡しないと」そう言うと庭で爆竹がなる
そして、その投げ入れる所を見つかってしまったのだろう、逃げる正吉とそれを追う警官が見てとれた。
「、、、、、、、、」
「正吉君、差し入れには行くからね」
ーもし逃げきれたら、今日限定でおっぱい揉ませてあげる。とメールを入れておく
少し時間が経って、誰かがドアを開ける。オーナーらしき人物だ
「いらっしゃいませ」と目が怪しく光らせる1人の青年
ーーー気がつくとイスに縛られていた
「何が?」自分の状態に困惑する
「起きましたね。もう少しするとクライアントが来ますのでお待ちください」
「クライアント?どこの差金だ?倍払うからこれを離せ」
「めぐみちゃんの親よ」
「お前、言うなよクライアントの許可取ってないだろ」
「これから対峙するのだから、秘密にする意味ないわ」
「そう言う問題じゃない。義務を守るか守らないかだ」
「あんた、だからモテないのよ」
「、、、、行き遅れには言われたくねぇよ」
「んだと、コラ」
「、、、、そうか」と独り言ちるオーナー
そこで電話がなる。
「ついたみたいだ。さて、おとなしく屋敷に入れてもらおう。警察呼んだらやばいのはあんただからな」
「ふん、わかっとる」
ーーー
「久しぶりね、お父さん(クソジジイ)」
『は?』
「ふん」
「いやいやいや、あんた、ふんって、ほんでお父さんて、要、調べてなかったのかよ」
「過去の家族構成なんて調べてないわよ。誘拐事件と関係ないじゃない、せいぜい今住んでる状態の家族構成よ。第一、あんた達と一緒にいたでしょうが」
「めっちゃ関係あったじゃねぇか」
「うるさいわね」
「すみません、まさか父が犯人とは思いもしませんでした。当時も全く。私、24歳の時に家出をしてまして海外のダミーの戸籍に入り、日本に戻って旦那と結婚して日本国籍を取得したんです。なので、名前も変えてあるので、わからなくて当然です」
「、、、、サラッと恐ろしい事してますね」
「父の追跡から逃げ切るにはこれくらいしないとと思いまして。バレたみたいですけど」
「ふん、お前など私の娘じゃない」
「なら、なぜこんな事したんじゃボケ、こら」
「孫は別じゃ」
「ちょ〜とまったあ!」間に入る
「どうやら身内での問題らしいので自分達はこれで失礼したいと思います。後で料金については請求しますのでよろしくお願いします」
ー
「ーまさか身内が犯人だなんて思わないよなぁ、疲れた」
「まぁ、私は個人的にめぐみちゃんが無事だったのが、なによりよ」
「まぁそうだな。腹減ったしこれから打ち上げと行こうぜ」
「そうね。焼肉にしましょ」
「おお、いいね」
一方その頃
、、、走れ!限界を超えるんだ!何でこうなった?『『『まてえ』』』6人以上に増えてる。なんでこの人達諦めないの?目の前の信号は赤になる、何度目だろう、神経を研ぎ澄ませ!向かってくる車を避けろ!ジャンプだ!右ぃ!左ぃ!またジャンプ!そして後ろで事故る車たち
『『『絶対捕まえるぞおおおお』』』
ああああ余計に悪化していく!やばいやばいやばい!とりあえずこれで見失ったはず!
あれだ!あのトラックの荷台に隠れよう!シートで見えなくなるチャンス!
ー
ー
はぁはぁはぁ、巻いたか、、、寝よう。疲れた、、、
ー
ー
起きたら、そのトラックは高速道路の東北道のどっかのパーキングにいた
ー
連絡しようとスマホを見ると要ちゃんからのメッセージが、、、
「おっぱい」 空は綺麗な星空だった