ゆるり学校生活

やぁみんな俺だ。みんなは学校で授業を受けてる時とか妄想したりしないか？例えば学校をテロリストが攻めてきたとか。例えばクラス全員が異世界に召喚されたりとか。そんな経験あるんじゃなかろうか？もちろん俺もある、されども事実は小説より奇なりと言うからね。今日は何か小説より奇なることが起きそうな予感。今日は文化祭。2ヶ月かけてクラスのみんなと用意してちょっとしたカフェを企画していたんだけど、

「なんで誰も来ぉへんねん！！！！！！集合時間6時やぞ？今7時半やぞ？まだ半分来てないなら100歩譲って理解できるは。いやそれも理解できひんけど。でもなんでこんなに来ないねん！！！えぇ急にやる気なくなったんか？んなわけあるかい！！！！」

ふぅあまりの理解不能さにエセ関西弁が出てしまった。僕は生粋の関東人だ。あたし関西人には負けへん！！！！

ガラガラガラ

突然クラスのドアが開いた。校長が入ってきた。苦虫を噛み潰したような顔をしている。

「あのー、すごく言い辛いんだが、」

すごく言い辛そう。

「今日君のクラス君一人だけね。」

「は？」

「君の気持ちはよくわかる。よくわかるんだがクラスのほとんどが喧嘩沙汰で謹慎やら、パパ活発覚で謹慎やら、親の借金で蟹工船に送り込まれるやらで学校に来れないんだ。」

うせやん。

「ちなみに担任は女子トイレに隠しカメラ仕掛けたり、女性の下着盗んだり、ショッピングセンターで裸踊りとかその他色々の罪で警察行きね」

おいえぐいって、うちのクラスやばすぎやろ。てか担任やばすぎやろ。そんなやつが教育者になるな。お前が教育されろ。でも変態に教育ってなんか意味が変わっちゃうような気もする。というよりそんなに人来れないんなら喧嘩沙汰とパパ活は許してくれよ。俺の精神衛生上のために。

「え、マジすか？俺一人でカフェやるんすか？」

「そうゆうことだから頑張ってね。応援してるよ。」

いや応援されたってできるわけないやろ。どこに文化祭でワンオペでカフェやらせる学校があるねん。人手不足の会社コンセプトカフェですか？と思案していたところでどーーーーーーん！！！！！という爆音が聞こえた。校庭に煙が立ち込める中から無数のバイクが飛び出してきた。

「おらー！校長出せやこるぁ！！！ぶっ殺してやるよ！！！！」

「文化祭台無しにしてやるぜ！！！」

「ヒャッハーーーーー！！！！汚物は消毒だぜーーーー！！！！！」

入ってきたのはうちのクラスメイト及びよく分からんゴロツキだ。委員長が一番前でそいつらを率いている。恐らく暴力沙汰を起こしたのはこいつらだろう。というより委員長はキャラ変わりすぎだろ。二重人格かな？あと世界線間違えてるやついるだろ。煙が晴れて校門の前の道におっさんと女子高生がいた。

「おじさーんお腹減ったぁ。」

とおじさんに媚びるクラスメイト、、、、の後方15メートルにパンツを被った変態。あいつ担任だろ。こんなに集合してんならカフェ手伝ってくれよ。とため息をついたその時サイレンが鳴った。

『隕石警報！隕石警報！ただちに避難しても無駄だから諦めろ』

全く今日も日本は平和だぜ！