14 秘匿
希望を胸にハンモックで揺られている乙女が3人。
なんと平和な光景なのでしょう。
それはさておき、少々考えごとなど。
"豊満"という言葉を聞いて、思い出したのです。
以前、僕の固有スキルについて検証した際に、体型すら調整可能だったことを。
つまり、僕が自分自身に"マッチョボディ"を付与したらムキムキになったように、
もし、たおやかでスレンダーな乙女に"ボンキュッボン"なんて付与しちゃったら……
……うん、秘匿確定案件ですよね、これ絶対。
なんとなく命の危険すら感じちゃいますよ、そんな危ない能力は。
この世界に、無駄に大いなる混乱を招く事態だけは、絶対に避けねば。
……でも、ほら、僕だってお年頃の男の子ですし。
以前までの無欲な草食野郎時代とは違って、
最近は欲望にそこそこ忠実に生きてるっていう自覚もあるのです。
つまり、可能な限り波風立てない方向でなら、お試ししちゃっても良いんじゃないかな、
なんて考えちゃうのは、イケナイコトなのでしょうか……
……
いつの間にか寝ちゃってましたね。
なんだかスッキリしない、モヤッとした目覚めです。
アレなことを考えていたせいでしょうか。
まあ、今すぐどうこうっていう話しじゃないですし、
今まで通り、能力使いは慎重に、ですよね。
ぷるぷるぷるぷる
おや、『コニタン』に着信のお知らせが。
どなたかな。
えーと、着信はモノカさんからです。
僕を狙う危険な計画が未然に阻止された、という緊急報告。
……怖っ。
やっぱり"若仙人"の能力を狙う不届き者がいるのですね。
詳しい話しを聞いたら、しっかりと対策し自衛に努めねば。




