1/1
Prologue〜始まりはいつも雨だった
【Prologue】
ドン、ドン、ドン、ドン…
四つ打ちのリズムが外で鳴り響いている。
ふとスマートフォンの時計を見ると、午前2時を過ぎていた。
押し寄せてくる眠気に耐えながら、金縛りにあったような重い体を起こした。
「うるさいな、、今日はゆっくり寝たいのにさ」
音がどんどん近づいてきている。
ベットから降りて、くらやみをゆっくりと踏むような足取りで慎重に歩き、部屋を出た。
階段の上にある小窓を覗くとそこには、
大雨の中、燃えさかる街並みが目に飛び込んできた。
夢なのか…、右の太腿を軽くつねると、しっかりとした痛みを感じることができ、夢でないことを理解するのに時間はかからなかった。
エディはすぐさま部屋に戻り、大切なcombatエレキギター1本だけを勢いよく背負いこんだ。
そして、大きく息を吸い込み、そのままゆっくり飲み込んだ。
戦いが始まったんだ。