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ヴィランたちの後日譚「所長の日記」  作者: 名利 杏樹
xx18年 9月分
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xx18年 9月2日

9月2日

パーツ集めが始まった。

私はコード類、ワルドーはまず精密部品を集めるためいつものところではなく都市部へと買い出しに行くことにした。ワルドーと初めての買い物だった。

バストンという工業都市に行くことになったが流石に徒歩では無理なので屋敷にあった小型の車を修理してから向かった。

ティムやワルドーに比べて修理はめっちゃ簡単だったので2時間程度で直せた。修理中ずっと横にワルドーがいたがなぜかずっと不思議そうにしていた。

ちなみにティムは屋敷の研究室の修理をすると朝から頑張っていた。


修理を終えた車で1時間ほど走ってバストンに到着。ロボットパーツを取り扱っているお店へ向かったがナビ頼りのせいかどうも同じところをぐるぐる回ってしまい、完全に迷子になってしまった。しかもワルドーともはぐれていた。一応はぐれた時のために持っていた通信機でワルドーの位置を確認するとどうも私がいるところに割と近い場所にいるようで、電話してみると

「心配はいらないから先に店へ向かってくれ」

と言われた。ひょっとして嫌われているのだろうか?


とりあえず言われたとおり目当ての店へ向かいながらワルドーの位置を確認すると、どうも私に合わせてちゃんと着いてきているようだった。なぜ姿を見せないのか不思議に思いつつ地図とにらめっこをしていると荷物を抱えた16歳くらいの男の子のロボットとライダーっぽい見た目のロボットに声をかけられた。

「何かお探しですか?」

と男の子のロボットに尋ねられたので正直に行きたいお店を伝えるとこれまた親切に店まで道案内をしてくれた。どうも私がはいり混んでいた通りは治安が悪いらしく

「ここらは女性1人だと危ないから入らない方がいい」

とライダーっぽいひとが教えてくれた。


道案内のおかげで目当ての場所に着くと、偶然なのか親切なロボット2人の博士にばったり会った。どうも自分のところのロボットが見知らぬ女性を連れていることに驚いているようだったので、ことの経緯とお礼を伝えた。けどなぜか親切なロボットさんたちですねと伝えるとお店の中にいた人全員がびっくりしていた。変なことでも言ったのかな?と不安になった。

ちなみにお店にいたのは案内してくれたロボット2人にその博士、あとは店主さんとロボットのお客さんの5人だった。


店主さんに必要な部品を伝えて、もってきてもらったものを一つずつ確認し使えそうなものだけを購入。ワルドーが探していた精密部品もありそうだったので一応ワルドーに電話で確認してからそれらも購入した。

店になかったパーツは注文してもらい後日取りにくることして、購入したパーツを抱えながら店をでた。荷物持ちを手伝うと案内してくれたロボットたちに言われたが連れがいるからと断った。一体どこまで親切なのだろうか。


店から出て少し歩くとワルドーが待ち構えていた。私ごと購入したパーツを抱えて車まで連行され、そのまま屋敷まで戻った。

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