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ヴィランたちの後日譚「所長の日記」  作者: 名利 杏樹
xx18年 8月分
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xx18年 8月30日

8月30日

昨日見つけた弟くんラークのコアの解析で1日が終了。ラークの人格を構成しているプログラム部分は無事だが記憶部分は実際に起動させてみないことにはわかりそうにない。


今日は珍しくティムが起こしに来なかった。どうも昨日帰ってきてからずっとワルドーと2人でラークの機体に関する情報を集めていたらしい。起きたら昼の12時だったのでとりあえず缶詰で昼を終わらせ徹夜の2人には無理やり休息を取らせた。

休息は不要と初めてワルドーがごねるところをみたがこちとらボロボロの君を一から修理している身。無理やりコード繋げて強制スリープへ移行させるくらいなんてことはなかった。


なぜか震えるティムに寝かしつけたワルドーを預け、2人が集めてくれた資料をラボと2人で分析。どうにかラークの設計図の復元?に成功したが今屋敷にある部品では到底修理はできないことが判明。ほとんど一から作らないといけない状態であるため最初の作業は部品集めになりそうである。とりあえず明日2人に相談して決めようとラボと結論をだした。



本日書くことがもうないので日記を閉じようとしたらいきなりラボから通信が入った。

ティムと出会った時のことでも書いたらどうかと提案されたが、もしかしてラボもこの日記を読んでいるのだろうか?だとしたらやめてほしい。


ティムことイニティウムと出会ったのは私がこの屋敷を訪れた7月30日、夏だった。幼い頃家の物置から見つかったアルファベットで書かれている手紙を解読してこの屋敷の住所を知り、ちょうど前の仕事もやめて時間があったのでお宝探しのつもりでやってきた。


ちなみに手紙は「Dear daughter」から始まり『どうか手紙に記した住所へいき、私の宝物たちをみつけてほしい。そしてそこでメモリーチップの中を確認してほしい』と書いてあった。


それでたどり着いた屋敷は昨日行った廃墟といい勝負ができそうな廃れっぷりだった。完全にホラーハウスになっていた屋敷は宝物が隠されていると思わなくもないそういう状態だった。

いつもなら絶対に入らないようなところだか、ある意味やけになっていた私は足を震わせながら屋敷の中に入り、まるでパンくずのようにポツポツ落ちていたメモリーチップをたどって倒れているティムを発見した。最初は人が倒れているのだとばかり思って軽くパニックになりそうだったが体に浮く錆びにところどころ見えるコードで彼が人ではないと判断できた。

近づいて様子を見ていたら突然部屋の明かりがついてラボが話しかけてきて、なぜか屋敷の主人認定を受け倒れていたティムの資料を見せられ修理を頼まれた。


最初は姿が見えないラボが怖くて断っていたが、ラボの

「わしのタカラモノたちなのです。どうかおネガいします。」と拙い?共通語で頼まれ、結局修理を受けていた。代わりにラボに手紙に入っていたメモリーチップの解析を頼んだので一応ウィンウィン?だと思う。


長くなったので続きは今度にする。

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