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ヴィランたちの後日譚「所長の日記」  作者: 名利 杏樹
xx18年 10月分
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xx18年 10月11日

10月11日


昨日のことをティムに聞いてみると、


「ラボが俺たちを吹っ飛ばすことは昔からあったことなので今更驚いたりしないし、そもそも吹っ飛ばされる時は俺たちがラボに登録されているNGコードに引っかかった時だから貴方は何も悪くない。吹っ飛ばす行為もラボが俺たちにのみ行う事なので人間の貴方が吹っ飛ばされることはないから安心してくれ」


と教えてくれた。・・・くれたのはいいが果たして吹っ飛ばされること自体いいことなのかと言われると、案の定というか何というか昨日の様子はR.Mのサポートロボさんからレストレイドさんに伝わり、R.Mから事情を説明する様に求めらる羽目になった。


取り敢えずR.Mには、アティがラボのNGコードに引っかかる行動を起こして吹っ飛ばされたと正直に話し、今回のラボの行動は『The Villain』機体が暴走した時用の防犯(?)システムだが、過剰に反応してしまっただけで実際アティが問題行動をしたわけではない、と大袈裟に伝えておいた。吹っ飛ばし行動が防犯システムかどうかティムたちに確認したわけではないが、そう言うことに無理矢理してそれで何とか納得してもらったところでロビルさんから


「保険の意味も兼ねてそういうシステムは確かにあった方がええとは思うんだけどね、過剰反応せんようにシステムを調整できんかね?」


と指摘された。そうしたいのは山々なんですが、と返答を濁していると


「もしかして、修理で手が足りとらん感じかね?」


と心配そうに状況を確認された。本当のところはプログラミングができないからエクエスの修理も難航しているしラボのシステムもいじれないだけなのだが、事情を見なければ修理が忙しくて手が足りていないとも言えなくもない状況だなと思い、プログラミングができる人がいれば助かるんですけど、とロビルさんに伝えた。するとロビルさんは少し悩まれてから


「君んとこのシステムのプログラミングが出来そうな人物に心当たりはあるんだが、君らがよければウチから紹介できるよ」


と提案してくれた。プログラミングができる人に会えるかもしれないと聞いて思わず、是非会わせて下さい! とお願いすると


「まさかそんなに喜んでもらえるとは思ってなかったけど、向こうに確認取ってみるよ。許可が出たらその人の情報を送るからアンジェくんもイニティウムくんたちの説得を頼んだよ」


と言われ、通信は終了。相変わらず名前を間違えられているがロビルさんからの返事を待つことになった。後ろで待機していたワルドーが、嫌な予感がする、とつぶやいていたが聞かなかったことにしておく。

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