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ヴィランたちの後日譚「所長の日記」  作者: 名利 杏樹
xx18年 10月分
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xx18年 10月9日

10月9日


朝一にロビルさんへ、アーティレリーの修理が終わったことを伝え問題がないか経過観察中だと伝えておいた。


「ほんとに昨日で終わらせたのかい? やっぱり君はすごいねぇ、引き続きよろしく頼むよ」


と締め括られ通信は終了した。遅いと怒られなかったのでひとまずは安心したが、エクエスはコア問題があるので正直後どれくらいで修理できるかわからないのかちょっと怖い。


そんなことを考えながら、昨日約束していたアーティレリーことアティの機体の塗り直しをするべく作業部屋に向かうとすでにアティとワルドーがいつでも作業ができるよう準備を済ませ待機していた。


作業前にもう一度だけ機体を塗り直して本当に良いか確認すると、


「所長がマスターである間は自分の機体が迷彩柄である必要性はかなり低いと判断致しました。ですのでどうぞ所長のお好きな色にして下さい」


と許可が出た。ちなみに私はアティの好きな色に塗り直すつもりだったと伝えると、


「そう言うことでしたら・・・、暗めの緑を所望します。黄色も嫌いではないです」


とのことだったのでベースは黒に近い深緑にして所々にちょいちょい黄色のラインを機体に塗ってみた。本人もこれなら問題ないと言ってくれたし、ワルドーからも良いんじゃないかとお墨付き?を貰ったので作業は終了した。


機材を片付け終わった時、アティからある質問を受けた。


「もし、ご存知なら教えてほしいのですが元々ここはDr.Σの研究所だったと聞いています。この屋敷のどこかに自分のコレクションがありませんでしたか?」


コレクションとは?と聞き返すと何故かアティは嬉しそうにコレクションいついてそれはもう正直ついていけないくらい語ってくれた。多分2時間くらいずっと語ってくれていた。途中何回か意識が飛んで話が入ってこなかったが、とりあえず解ったことはアティのコレクションとは銃とか爆弾とか武器のことらしい。そう言えば以前ワルドーかラークのどちらかにアティは武器マニアだか武器オタクと聞いていたような気がする。


「我々が敗け、好き勝手できない身であることは重々承知しているのですが、可能なら自分のコレクションの没収はご勘弁願いたいのです!」


とアティは話を締めくくっていた。アティには屋敷のことはティムに聞くように丸投げしておいた。

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