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ヴィランたちの後日譚「所長の日記」  作者: 名利 杏樹
xx18年 10月分
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xx18年 10月7日

10月7日


結局ラークが帰ってきたのは夜中の2時くらいだったらしい。朝食をとりながら昨日何があったのかラークに確認したが、


「お節介に捕まりそうだったから逃げ回ってたんだよ。」


としか教えてくれなかった。報連相って大事だと教えてくれたのはラークのはずなのだけど、と小言を言うと


「まだ、情報がまとまってないんだよ。話せるとこまで来たらちゃんと報告する、じゃダメなの?」


と言われた。とりあえず危ないことはしていないとのことだったので、私に言えないならせめてティムかワルドーには何があったのか言っておくように所長命令を下しておいた。


そしてその後、ティムとラボからエクエスのコアの精密検査の結果を教えてもらった。


「貴方も知っているだろうが、エクエスの機体はスピード重視の機体でバランサーや高性能なセンサーが俺たちの機体の何倍も組み込まれている。そういう事情もあるのかこいつのコアは本来のこいつの機体以外では上手く起動できないみたいだ。 あと・・・・」


と、エクエスのコアを持ち上げながら他の問題点も次々に教えてくれた。正直途中から覚えきれなかったので、ラボに後で問題点を簡潔に箇条書きにして私の携帯に送っておいてと頼んでおいた。そして以下が送られてきた内容。


・コアのプログラムがスペアボディに対応していない

・コアのプログラムにロックがかかっている可能性がある。

・コアの内部に傷があり、傷がコアの回路を邪魔している可能性がある。

・コアのプログラムに対応している精密パーツが現状手に入るかわからない


最初にエクエスのコアは無事そうとかスペアボディに入れて大丈夫とか言う話はどこに行ったんだと言いたくなるような内容である。やっぱり実際試してみないとわからないものだ。まぁ、精密パーツに関しては何とか屋敷の設備で作ることはできそうだし、傷に関しても細心の注意を払いながら修復したので問題はないが、コアのプログラム部分に関しては正直お手上げである。


ぶっちゃけると、機体そのものを修理するのはまぁまぁ得意な方だがプログラミングになるとイマイチというか、機体と違ってじっと観察してもどこがおかしいかよくわからないのでぶっちゃけ苦手だ。暫くはプログラム関連はラボに任せっきりになると思う。


どこかにプログラミングが得意な人いないかな。

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