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ヴィランたちの後日譚「所長の日記」  作者: 名利 杏樹
xx18年 10月分
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xx18年 10月6日

10月6日


エクエスが起動するかもしれないと言うことで、ワルドーだけでなく今日はティムもずっと側にいた。ラークは何か用事があるとかで出かけていった。どうも頼んでいたパーツを取りに行ってくれたらしい。


理論上、エクエスのコアをスペアボディに入れても問題がないみたいだったので、久しぶりにスペアボディを引っ張り出して、エクエスのコアを入れてから再起動してみた。しばらくして、


「再起動ハ無事終了デス。ソロソロ起キルジャロウ」


とラボが言ってから10秒くらいでエクエスのアイセンサーに光が灯った。ゆっくりと上半身を持ち上げたところまでは問題なかったが、その後フリーズ。しばらく待ったが動く気配がなく、ティム達が話しかけても返事なし。どこかセンサーに異常があったのかと思いスペアボディを調べたが機体自体に異常はなかった。


「機体ニ異常ナシナラバ、『コア』デ異常ガ出テイルノカモシレマセン。」


ラボから指摘を受け、急遽コアの解析をし直すことになった。解析中、ワルドーが部屋を行ったり来たりを延々と繰り返してティムに何度も落ち着けと言われているのを見てなんとなく既視感を覚えたが気のせいだろうか?なんとなくラークの時にも見た気がする。


結局、この日はなんとなくコアに異常がありそうくらいしかわからなくて作業は終了した。今晩中に精密検査してどこに異常があるのか判明させておくと、ティムとラボが言っていたが、これは2人に残業代出した方がいいだろうか?とりあえず、作業にかかった時間を後で教えてとはお願いしておいた。


あと、解析を始めてから3時間くらい経過した時、買い出しに出ていたラークから通信が入った。


「あ、所長? 実はとんでもなくめんどくさいことになってさ、帰るのすごく遅れそうなんだけど僕の分の夕飯いらないって言っといて。多分夜中までには帰るから」


と言うだけ言ってこっちの返事も聞かずラークは通信を切った。この日記を書いている時点でまだ帰ってきていない。帰ってきたらせめてとんでもなくめんどくさいことって何だったのか聞いておこうと思う。というか一応管理を任された身なので、ちゃんと何してるか教えて欲しい。何かあった後だと困るし。

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