xx18年 10月1日 その2
10月1日 その2
レストレイドさんの発言を受けて
「ねぇイニティウム、R.Mはうちの所長を脅迫しているみたいだけど? 逆に脅迫罪で逮捕できないの?」
「無理だろうな。こいつらが警察だ、自分の都合の良いように扱うだろうさ。」
「聞こえているぞ、Villainども」
と、ロボット同志で醜い争いが起きそうだったので、レストレイドさんの横でお茶で一息ついているロビルさんの方に、具体的に『ロボット修理研究所』にしてもらいたいことは何なのか聞いてみた。
「具体的に、と言われるとこの前君が言っていた通りの事をそのまま続けてくれれば問題はないよ」
と言われた。私がこの前言っていた事ってのは26日にも書いた、
・知らなかったとはいえ、修理したのは事実。なら、責任持って彼らが悪さしないように彼らに付き合うことにした。
・私が修理した後で、彼らが悪さをするようであれば責任を持って私の手で彼らを修復不可能になるまで破壊する。
の事らしい。それをわざわざ依頼するのは何故なのかいまいちピンと来ずにいると、ロビルさんは続けて
「君がR.Mの事どれだけ知っとるかはわからんけど、我々はA級以上のロボットの製作・管理・運用する為の組織でね。大体のロボット製作会社はR.Mに所属しとるんだよ。いや、所属しないとA級以上のロボットは作製してはいけないと法律上なっとるんだ。アンジェくんの場合は、作製では無くあくまで修理しかしとらんから今んとこ法律を破ってないから安心しとくれ」
と安心させるような表情をされた。さらに、
「レストレイド君が言っとった危険物所持もまぁ、君の証言とこれまでの行動から罪というまでにはならんだろうね。厳重注意と今後一切『The Villain』に関わらないと約束するなら、今回の依頼は断ってくれても問題ないよ。ただ、我輩たちR.Mの立場からいうと『The Villain』機体の修理に唯一成功している君には協力者として今後も付き合っていきたいと考えとるんだ。」
というと、鞄から2枚の写真を取り出し私の前に置いた。
やっぱり書くスペースが足りないので次のページに続きを書く。




