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ヴィランたちの後日譚「所長の日記」  作者: 名利 杏樹
xx18年 10月分
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xx18年 10月1日 その1

10月1日 その1


開業1日目。ロビルさんがとんでもない機体を持ってきた。

めちゃくちゃ警備ロボに囲まれたロビルさんがうちにきたのは11時頃。警察の家宅捜索ってこんな感じで来るのかな?と少し現実逃避しながら出迎えた。


「いやぁ、待たせたね。君に頼みたい機体たちはどこに運んだら良いかね?」


とにこやかな笑みのロビルさんに、取り敢えず地下の研究室でお願いします、と伝えると、大柄な人でも問題なく入れそうな大きなカプセル二つが運び込まれた。後ろに控えていたティムとワルドーが警戒していつもより歯車が早く回っている中、カプセルから離れて近づいてきたレストレイドさんから


「2機の修理を任せる前に確認しておきたいことがある。どこか話せる場所に移動を願おう」


と言ってきたので、カプセル運搬の現場はワルドーに任せ、私とティム、ロビルさんとレストレイドさんは応接間へと移動した。


姿は見えないが間違いなく近くで待機しているラークに、お茶2つとオイル2つを準備してくれるよう通信を入れお互いに応接間のソファに座ってからロビルさんとレストレイドさんに、それで確認したい事とは? と質問。レストレイドさんは私にデータパッドを渡して


「ある契約に従い、『The Villainの管理者』となった貴方に『R.M』から依頼させて頂く。依頼内容は3つ。 1つ目、『The Villain』機体の発見と修復。2つ目、『The Villain』機体の管理。3つ目、『The Villain』機体の平和目的のための運用。この3つを厳守している間はR.Mはここ『ロボット修理研究所』を前面的に支援しよう。」


と申し出てきた。一度に色々言われ正直理解が追いついていなかったがなんと無く馬鹿だと思われてはいけないと思い、もし依頼内容を違えた場合は? とだけ聞き返しておいた。


「違えた場合は、契約違反と危険物所持とみなし、貴方は警察のお世話になるだろうし、後ろの奴らは廃棄処分で確定だ。」


と返事が返ってきた後、


「ちなみにこんなことは言いたくないが、こちらの依頼を断った場合も、危険物所持でこの場で現行犯逮捕・・・なんて事になるだろうな」


と、逃げ道を塞いできた。まぁ、内容的に断るような事ではないから私的には問題なかったが、後ろからボソッと、この性悪、と2人分の声が聞こえてきたのは私の気のせいじゃないだろう。ティムといつの間にかお茶を運んできてくれたラークは不満みたいであった。

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