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ヴィランたちの後日譚「所長の日記」  作者: 名利 杏樹
xx18年 9月分
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xx18年 9月29日

9月29日


昨日までの怒涛の展開が嘘のように今日は暇だった。


1日くらいん日記書くのをサボっても問題ないと思うと夕飯と時に思わず言ってしまったら


「そう言うのがさぁ3日坊主の始まりなんじゃないの?」


とラークに白い目?で見られた。なんかムカついたので今日はラークの観察日記をして記録を残すことにする。



Σ01-013 ラーク。


朝、私が食卓に向かうとティムの分の朝ごはんをくすねようとしていた。まぁ、いつものことなのでティムはサッと阻止して私が飲む紅茶を淹れてくれた。なんだかんだでご飯の時はみんな揃ってから食べるようになっているので、必ず朝みんなと顔合わせするがティムやワルドーと違って調理しているところは見たことがなく、だいたいいつも調理担当のティムかワルドーの分をくすねようとしているところしか遭遇していない。


昼、ご飯前に庭からキンコンと音がするので覗きに行ったら、ワルドーとラークが庭整備をしていた。いつもはワルドーだけでしているのに、今日はなぜかラークが手伝っていた。後からワルドーに聞いてみたら暇だからとラークから手伝いに来てくれたらしい。構造上、木の上に登りづらいワルドーの代わりにラークが木に登って枝を切っていた。


夕方、ワルドーの手伝いが終わったラークは自室に戻らず研究室でボーッとしていた。何してるのかと声をかけても返事なし。壊れたのかと思って工具に手を伸ばしたら


「ラーク ハ 機体ノ調整中デス。 マダ微妙ニ新シイ機体ニ慣レテオランヨウジャ」


と、ラボが教えてくれた。どうも私に言うのは気が引けていたらしく、こっそりラボに診てもらってたらしい。そんなに私が嫌なのかと愚痴っぽいことを漏らしたら


「イエ、暫クブリノ貴方ノ休ミヲ自分ノ修理デ潰シタク無イト考エテ、コッソリ此処ニ来タミタイジャ」


と教えてくれた。とりあえず嫌われてはいないから安心していいとさらにラボから念押しされ、なんとも言えない気持ちになったので、私もこっそりラークの動作ログを覗いて不具合が確認できたところを改善しておいた。ラボには私がやったことは内緒にしておくようにお願いしておいたのでこの日記をラークが読まない限りは気づかないだろうと思う。

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