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ヴィランたちの後日譚「所長の日記」  作者: 名利 杏樹
xx18年 9月分
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xx18年 9月23日

9月23日


ラークの本機が起動できる状態になったので、今の機体からラークのコアを移し変え様子をみた。ラボ曰く


「モンダイはハッセイしていません。 すぐサイキドウしてウゴきだすじゃろ。」


とのことだったのでティムのいれてくれた紅茶を飲みながらラークの再起動を待っていた。

途中でワルドーが何度が心配そうに検査台に横たわるコードまみれのラークを覗き込んではティムに心配ないと声をかけられるという珍しい光景を見守ること2時間、ラークのアイカメラに光が灯った。

そのままゆっくりと上半身を起こしながら辺りを見回すラークにティムが問題ないか尋ねると、


「そうだね、ちゃんと動けるし今のところは問題ないよ。それよりこのコード外していい?」


と機体に繋がっていたコードをつまみながら答えていた。

スペアボディの時と比べると低めな声で、最初ラークがしゃべっていると認識しづらかったが、どうもティムやワルドーはこちらの声の方がしっくりくるようでギアの音からも彼らが安心からか落ち着いたことがうかがえた。

とりあえず信号確認後、異常はなかったのでコードを外してしばらく地下の広間で本機の動作チェックに移った。

起き上がる際に横に並んできたラークがボソッと


「うわ、僕って所長より小さかったのか・・・」


と残念そうに呟いていた。それでも約束通りシークレットブーツ仕様にしているので元よりは伸びているのだからそこは我慢して欲しい。


広間に向かう途中スペアボディの感覚が残っていたのか段差でつまづきそうになったり、出口で頭をぶつけそうになったりしながらも自力で広間にたどり着いたラークは


「ほら! 動作も問題ないでしょ。」


と広間の真ん中で胸を張っていた。そんなラークに、はいはいと相槌を入れながらティムとワルドーが残りの動作チェックの準備を進めていた。


動作チェック後、とりあえず再度バランサーを調整して、今日の作業は終了。ラークからお礼だと渡されたクッキーを食べながら今日の日記を書いた。

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