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ヴィランたちの後日譚「所長の日記」  作者: 名利 杏樹
xx18年 9月分
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xx18年 9月22日

9月22日


昨日ラークに言われた通り変な契約を結ばされたら大変なので、一昨日ラークに貰った資料を読んでみた。

昨日読めなかったのは、バストンから帰ってすぐラークにせかされ本機を完成させられるまで作業したせいである。終わったもの今日のお昼過ぎだったし、しばらく作業したくない。


とりあえず3時間ほど寝た後で資料を読んでいるのだが、どうもこの資料は料金プランだけでなく会社の立ち上げについても書かれていて、そこには会社名「ロボット修理研究所」、代表者「名利 杏樹 」と記されていた。つまりいつの間にか私が代表の会社が出来ようとしていたわけで、昨日のラークの所長発言はここから来ていたみたいである。ちなみに設立予定日が10月1日になっており、どうももう役所の承認を得ているようだった。いや、ほんといつの間にここまで話が進んでいたのだろうか?会社なのか研究所なのかよくわからない社名だし。


とりあえず状況把握の為、ティムに話を聞きにいったら

「会社の設立についてはラークが自分から貴方に話すと言っていたのですが、聞かれていなかったのですが?」

と逆に質問されてしまったので、正直に、資料を渡されただけだ、と伝えた。一瞬ティムから殺気を感じた気がしたが、すぐに現状の説明をしてくれた。


14日の話し合いの際に会社の立ち上げの許可を得てからティムの方で設立に必要な事務手続きを行ってくれていたらしい。ここでこんなことを書くのもあれだが、多分考えごとしていて適当に返事した時のことなので会社設立の許可を出した覚えはなかったわけだが、今更そんなこと言っても仕方がないのでその場はスルーした。


「一通りの手続きが済んだので貴方に確認して頂こうとしたらラークが、『自分が説明してくる』と資料を持って行きましたのでてっきりご存知だとばかり、申し訳ありません」


と謝罪されたのでとりあえず、気にしないで、と伝えた。話を聞いていなかった私が一番悪いだろうし・・・。そんなこんなで一通り説明を聞き終えたあと、何かご質問は?と尋ねられた。ティムが一体どうやって事務手続きを進めたのかも気になるがそれより気になったあることを尋ねてしまった。


なぜ突然敬語使ってるの?、と。これ書きながら振り返っても空気読んでないなと、思う。でも気になって仕方がなかった。こんな調子だから14日の話し合いも集中できてなかったんだろうと今更ながらに反省した。ちなみにティムの答えは、


「貴方は所長となられるので口調のタイプを変更してみたのですが。 変更をご希望されるのあればお申し付け下さい。」


とのことだった。

とりあえずティムには、お客さんがいない時はいつも通りでとお願いしておいた。

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