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ヴィランたちの後日譚「所長の日記」  作者: 名利 杏樹
xx18年 9月分
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xx18年 9月19日

9月19日

今日も一日中ラークの本機製作を続けた。


私はずっと作業していたが、ティムとラークは街まで買い出しに行ったらしい。夕方ごろにお土産だよとラークがクッキーをくれた。買ってきたと言う割には形が不揃いだったがすごく美味しいクッキーだった。今日は聞けなかったが今度商品名を聞いておこう。



他に書くこともないので、当分前に書いたティムとの出会いの続きをかく。


とりあえずティムを発電機に繋げて寝袋で寝たはずの私が目を覚ますとベットの上にいた。横には発電機に繋げていたはずのティムが座っていて、私が目を覚ましたことに気がつくと黙って部屋から出て行った。しばらくすると紅茶とパンを持ってティムが戻ってきて、

「おはようございます。 朝食を用意しましたが食べられそうですか?」

と漫画で出てくる執事のように優雅に起こしてくれた。

たぶん今思うと寝ぼけていたから見た幻だと思うが、この時のティムは本当にロボットかと疑いたくなるくらい優しい表情を浮かべていた。


持ってきてくれた紅茶とパンを食べながら、ここでようやくなぜ自分が寝袋ではなくベットにいるのか疑問を待った私はこの時はまだ名前も知らないロボットになぜ自分がここで寝ていたのか尋ねた。

「俺が起動して丸1日立っても起きる気配がなかったので、俺が貴方をここまで運びました。」

と教えてくれたロボットは続けて聞いてきた。

「俺の名称はΣ01-011、イニティウム。貴方が俺を修理してくれたとラボから聞きました。失礼ですが貴方のお名前を教えていただけないでしょうか?」


この時まだ寝ぼけていた私はよく丸一日寝ることができたなぁ、と考えながら自己紹介をしたような気がする。なのでこれも寝ぼけて見間違えた可能性もあるが、私の名前を聞いたティムはなぜか寂しそうな表情だった。


その後は特に会話もなく、朝食を食べ終わった私はそのまままた眠った。食器はティムが片付けてくれたらしい。

結局この日はこのままベットの中で眠っていたので確認したわけではないが、時折掃除機のような音が聞こえてきていたのでおそらくティムは研究室の片付けしていたんだと思う。

翌朝、朝食を持ってきていたティムから

「食べ終わったら、俺の話を聞いていただけませんか?」

と頼まれた。一応聞く、とだけ伝えてパンを紅茶で流し込んだ。


食べ終わった後、ティムに運ばれる形で案内されたのは私がティムを見つけて修理した研究室だった。ただ中はだいぶ綺麗になっていて、ティムを修理した台の上には見たことのないロボットが横たわっていた。ロボットを見つけた私にティムは頭を下げながら頼んできた。

「貴方は俺を修理できる人だ。どうかこのロボットも修理していただけないでしょうか?」

ページがなくなったので続きは今度書く。

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