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チュウモクドに実力はヒレイしない


翌朝気持ちの整理のつかないまま政府からお迎えの車が来た。

俺は心の中で有名な子牛が売られていく歌を歌っていた。

送り出す母親の顔はその歌に合ってるかは分からないが…。

ただ車は揺れなかった。


行き先は精霊王ルピーを信仰するアニー教公国、小さな国ではあるがアニー教の聖地であり長い戦乱の中でも不可侵とされた国である。


そこに今回の勇者候補が一同に集まり祝福を受けるとのこと。

昔なら個別に祝福を受けて旅立ったのに今では全員が一度に済ますとのこと。

あまりありがたみがないような気もするが、みんな一緒だと気が楽になると思い直すことにした。



★★★


さて、アニー教公国、大神殿の大広間についた。ここに勇者候補全員が揃っている。

先程みんな一緒だから気楽だと言った俺を殴りたい。


何故なら大神殿に他の候補者は全員揃って整列してるとのこと。

後は俺待ちだと説明を受けた。


いや、早すぎでしょ!

俺の国とアニー教公国は隣どうし1日の猶予が皆あるから俺は早いはずでは

そんな疑問は分かりやすく答えが返ってきた。


俺だけが最後の最後まで候補者になるか、ならないか分からず対応に遅れたのである。

そう、他の候補者は最近の研究でこの年に魔王の復活が想定されており、ここ数日で復活すると分かると皆準備を終えてこの場所に集合していたのである。

つまり最後の候補者である俺がいなくて皆2日儀式を待たされたのである。


サイアクダ


何故俺はこんなに間が悪いんだ。

俺は補欠の中の補欠じゃないのか

何故こんなに注目されなくちゃいけないんだ。


頭を抱えながらも補欠の中の補欠だから決まるのが一番遅いのは当然なのかという嬉しくもない答えにぶち当たる。


★★★



大神殿の重厚な大きな扉がゆっくり真ん中から開いていく。


ハジメの冒険1日目が始まる


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