夜明けとバラ
バイオリン/
あんまり時間がないから
簡単にします。
あなたは
美しい。
どこって
それは
ほっそりした
てくびです。
うつむく
まつげのかげです。
ながいストレートの髪です。
きゃしゃな腰つきです。
気丈な目つきです。
朝日射す浜辺に
バイオリンを弾く
あなたは
曙すら支配してしまう。
それは
すべての始まりを
誘う調べです。
アンダルシアに憧れて/
そんな歌がありました。
大好きでした。
とっても悲しくて、
一途で、
深紅のバラのような、
カルメンの姿でした。
隙間/
スペーサーだって
大事な一角
主役が来るまでの
あるいは去った後の
恥を一身に引き受けて