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プロローグ
これは自分が以前書いていた「俺の異世界物語」の前の話です。これが書き終わったらそちらを書き直して出すつもりです
楽しんでいただけたら嬉しいです
特注品の制服に袖を通す。自分の身長は正直小さい。中学生になったと言うのにいまだに130cm無いのだ。男としてちょっと悔しい
まあ、身長の話は置いといて。あの日から7年、今日から僕も中学生だ。何だかあっという間に時間が流れたが、ある程度勉学が出来て隙を見せなければ表面上は誰とでも仲良くなれる事は分かった。これからもそうすれば何事もなく卒業出来るだろう
「さて、3年間適当に頑張りますか」
誰もいない家を飛び出し、学校へと歩き始める。僅か10分で着く距離なのは非常に有難い
桜並木の通学路を歩きながら、これから待つ時間にほんの少しの期待と諦めを抱いた
周りには楽しげに笑う同級生や、新入生を笑顔で受け入れる上級生。その中で上手く笑えているか分からないが、まあ笑えなくても緊張していると誤魔化せばいい
「……それにしても」
皆身長高いな……いや、僕が低いんですけどね?