雪混じりのとき
雪混じりの風景は
昨日の今頃に似たもの
視線の先を邪魔するものは
粉雪の他にあることを
いまのわたしは
じゅうぶんに知っている
ひとつ面影たどるたび
いくつかの想い出が
よみがえってくるね
置き去りにしてた想い出さえも
いまは美しく
あなたはわたしに遠慮して
さっきより強くなってきた
雪の話題をしない
ふたり思い出の場所も
あのときと時を重ねるようにして
それぞれのココロの中に
そっと、しまい込んでおく
わたしはあなたに遠慮しないから
あのときの言葉を
懐かしく思うだけ
同時に
今日いまから
少しずつ、
想い出をこの場所に置いておく
遅すぎたかな、と一瞬思ったけど
それがふたりにとって
ちょうどいいタイミングなんだろう