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 〜Day5〜

 〜Day5〜


 昨日の女性はホントに残念だった。力が強いなんて僕からしたら完全にNGだ。期待してた反面その事実を知ってからは愛想なんか捨てて無言であの場から立ち去ったから女性は困惑してたな。まぁいいか、あの女性とはあの先に進展するつもりもないし。とりあえず、今日もチャンスが訪れるのを願おう。


 すると前方にフラフラと揺らめく人影が見えた。あの動きは人間なのだろうかと感じながら注視する。その動きには法則は無く右に左に揺れたと思ったら急に傾いたり急に止まったりする。そして、「おえぇぇ」とうめき声を上げ徐々に僕の方へ近づいてくる。僕は確信した。あれは間違いなく人間ではない。だが、もう手遅れだった………僕はその人外と相対する事になってしまった。この相手には言葉が通じない。それに臭い。一度でも目を付けられるとしつこく対処するには骨が折れる。


「なんだぁぁあ!お前は!」


「あ、あの通して下さい」


 僕は同じ日本人の言語を喋る相手を刺激しないように低姿勢で尚且つ目を合わせずに通して欲しい旨を伝えるが……


「ああ?お金は持ってない!」


 これだ。この人外はホントに会話が成立しない。仕方ない、道から外れるが開けた原っぱを歩くとしよう。その原っぱは普段は家族連れなどがピクニックを楽しんだりする場所だ。


「うぉーい!どこ行くぅ?」


 あんたとコミュニケーションを取りたくないだけだ。放っておいてくれ。


「大人をぉ、バカにするなぁあ!」


 せっかく逃げれそうだったのにわざわざあの人外は僕を追い掛けてくる。そして、追いつくと僕の肩に手を回し体重をかける。


「若いからってぇ、人生舐めてんじゃないぞぉ?」


 別に人生舐めてなんかいない。僕はいつも綱渡りだと思って生きているんだ。そんな風に言われる筋合いはない。


「こっちに来いぃ」


 強引にこの人外に引っ張られ公園のベンチに座らされ人外も一緒に座る。


「俺はよぅ!毎日働いてるんだぞぉ?なのに家では居場所がなくてよぅ」


 この人外は声のボリュームを調整できないのだろうか。うるさいし、異臭が酷い。


「なのにストレス発散で飲みに行ったら嫁も娘もケダモノを見るような目で見やがる」


 ホントにうるさい。いっそ、こいつに僕の【趣味】に付き合ってもらおうか………いやダメだ。僕の大事な【趣味】に汚点が残る。


 今日はやめよう……いや、帰ろう。

 人外の登場はどうでしたか?私は人外に絡まれた事が無いのでフィクションの中の知識しかありません。だから、酔っぱら……人外の思考はこんな感じかなと書きました。 それでは

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