初めてのステータス
お待たせしました!第2話です!
ようやく異世界転移出来ました!
どうぞお楽しみください!
光が消え、視界が戻ってきたと思ったら、見知らぬ場所にいた。地面には金の刺繍が施された赤い絨毯が広がっている。壁は大理石だろうか?シンプルだが、綺麗に磨かれている。
部屋の奥には王冠を頭に乗っけた髭のおじいさん。多分王様が座っていた。階段を上がった先に座っているからか、すごい上から見下されている。
「よくぞお越しくださいました。勇者様、そしてお供の皆様。どうか私達を助けては貰えないでしょうか?」
王様の隣にいる白い服を着たおじいさんが話し始めた。服に十字架が書かれているから、聖職者だろうか?
ところで、勇者様とお供の皆様って言ったよね。てことは、クラス全員が勇者って訳じゃなくて、誰か一人だけ勇者なんだ。
「勇者様だって!絶対幸くんだよー!」
「それはさすがにないんじゃないかなー?地味な僕が勇者なんてガラじゃないよ。」
「えー。幸くん自分を過小評価しすぎだよー。」
「そんなことないよ。妥当な評価だと思うよ?」
いや本気で何を言ってるんだ?由里は。僕なんてただのいじめられっ子だ。そんな人間が勇者になれるはずがない。荷物持ちが妥当でしょ。
「ちょ、ちょっと待ってください!」
そんな時に声を出したのはなるちゃんだ。
「子供達になにをさせる気ですか!危ないことならしません!早く元の場所に戻してください!」
なるちゃん、大丈夫。僕達はこの状況を楽しんでるから。勉強なんてしたくないな。
「すみませんが、私達は一方的な召喚方法しか知らないのです。なのでその要望にはお答え出来ません。」
まぁ王道だよね。それも覚悟してたし、多分魔王を倒したら元の世界に帰れるよとか言われるんじゃないかな?
『皆、静まるのだ』
急に頭の中に声が響いた。テレパシー的ななにかかな?
『我は、君たちをこの世界に連れてきた神である。君たちには魔王を倒し、ぜひともこの世界を救って頂きたい。もちろん相応の報酬は渡すつもりだ。サポートもする。まずは「ステータス」と言ってみてほしい』
僕達は言われるがままにする。
おぉ、これがステータスか!ん、なんだこれ?
名前 シア
職業 無職
称号 幸運者、異世界人
レベル 1
体力 250
攻撃力 100
防御力 100
素早さ 100
魔力 100
運 11000
スキル
幸運、言語理解
スキル説明 幸運
持ち主の運を元の運+10000する
明らかにおかしいでしょ!無職なのはまだいいとして、運だけずば抜けてるよね!幸運スキルのせいかな?ってことはほかは標準?てかなんで名前が変わってるのさ!あ、幸だから幸せってなるからシアなのか。って納得できるかー!
「幸くん!私の見て!聖女だって!でもなんで名前が違うんだろ?」
名前 リリー
職業 聖女
称号 聖なる者、異世界人
レベル 1
体力 600
攻撃力 500
防御力 500
素早さ 550
魔力 1200
運 400
スキル
絶:聖属性魔法、絶:結界魔法、絶:無詠唱、言語理解
スキル説明 絶:聖属性魔法
全ての聖属性魔法を扱うことが出来る
スキル説明 絶:結界魔法
全ての結界魔法を扱うことが出来る
スキル説明 絶:無詠唱
全ての魔法を無詠唱で扱うことが出来る
スキルがチートだ。全てのって強すぎでしょ!
「おーい、幸くーん、どうしたの?」
「ねぇ、由里はチートだよ。うん。」
「そんなことないよ!幸くんのも見せて!」
「あっ、見ちゃダメだよ!」
「うへへ〜、幸くんのステータスはどんなかなぁ〜。あれ?」
あぁ。見られた。僕のステータスを。こんなの恥ずかしくて見られたくなかったのに。
「んー。幸くん、大丈夫だよ。私が幸くんを守るからね!」
やめてくれ由里!その優しさがすごく痛い!
「さて、皆様、ステータスはご覧になられましたでしょうか?次にですが、この玉に手を乗せて頂きたいのです。この玉は鑑定球と言いまして、触れた者のステータスを見せてくれます。どうか、私達に皆様のステータスを見せては下さいませんか?」
え、ちょっと待って!公開処刑じゃん!ヤダー!死にたくないよー!夢なら覚めてくれぇー!
主人公、どうなるんですかね。頑張れ!
次回更新予定は未定です。気長にお待ちください