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アカシックレコーダー  作者: ビャクシン
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己の心

小説など書いたことの無いど素人が書いてみました。

真っ暗な空間の中、全身から血の気が引く様な感覚に襲われている。

それは、絶望、恐怖、喪失、死、その全てが混ざり合った様などろどろとしたどす黒い何か。

今すぐにでも逃げたい……この感覚から。

だが、体は動かない。まるでそこに精神だけが残されている様な気味の悪い感じだ。

自分がいつからこの何かに囚われていて、何処にいるのかすら覚えて居ない。

もしかしたら、この感覚は永遠に終わらないかもしれないし、一瞬の出来事かもしれない。

そんな中ふと思った、……自分は誰なんだろうか、何も分からない。

刹那、目の前に真っ赤に光る球体が現れた。

その球体は燃え盛る様に赤く輝き、周囲の黒を吸い込んでいる。

まるで黒を捕食している様にも見える。

しばらく球体が黒を吸い込んでいると周囲が明るくなり、心なしか自分を襲っていたどす黒い感覚が薄れている事に気づく。

脳裏に救済という言葉が浮かんだ。球体が自分を助けてくれたのだと思い、気持ちの後を追う様に自然と言葉が出た。

「ありがとう」

言葉が通じるのか分からないが、無我夢中にその球体に向け何度もありがとうと言った。

もしかしたら自分の声も出ていないのかもしれない、しかし、この晴れた気持ちに変えてくれたのは紛れもなくこの球体だ。

その後も球体の捕食は続き、どんどん黒を吸い込んで行く。気がつくと周囲は真っ白い空間になっていた。

自分の心も穏やかに変わり、爽快感すら感じる。

そんな感情に満喫していた時、異変が起きた。

先ほどまで赤い輝きを放っていた球体は突如どす黒く変色し肥大化した。その容姿は生き物の心臓の様に脈打ち血生臭く変わって行った。

その酷悪な姿に吐き気を催す程。だが、何故だろうか、唐突にその球体が何なのか理解できた。

「あぁ、これは自分なんだ──」

読んでいただきありがとうございます。

仕事の合間にちょこちょこ書くだけですが、連載して行きます。

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