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嫉妬で恋は複雑化する  作者: 桜月
真愛の場合
2/2

1-1「初恋」

桜ももう散って、青葉が太陽と混じってキラキラと輝く5月中旬。

私、沼田 真愛は現在進行形で初恋真っ最中だ。

相手は2年生になって初めて同じクラスになった諏訪(すわ) 大智(たいち)くん。メガネをかけた、大人っぽい男の子で、すっごくイケメンってわけではないけれど、整った顔をしている人。

近くの席で少し話すようになって、お互い読書好きなのを知ってそれからよく喋るようになった。

しかも、これは最近知ったことなんだけど、私の幼馴染の安田(やすだ) 章大(しょうた)の親友だった。

幼馴染といっても、ただの家が近いだけ。それでも中学ぐらいまではよく遊ぶ仲だった。けど、お互い思春期で疎遠になって、学園に入ってからはぜんぜん喋ってなかったから知らなかった。

それでなんと!今度3人で遊びに行こうって話になりました。

今はまだクラスで少し話す程度だけど、これを期にもっと距離を縮めて……なんて妄想してニヤついて。


そんな感じで当日。初恋で浮かれまくる私。

ふわっとした感じの服で待ち合わせ場所へ。

そこでスマホが震えて見ると、安田が体調不良で来られないという内容だった。

けど、安田には悪いけど私的には好都合。最初から2人っきりは少し緊張するけど、それよりも休みの日に諏訪くんと一緒にいられて、たくさん話せることが嬉しくて。

待ち合わせ場所に着くと先に着いていた諏訪くんを見つけてニヤけそうになる口をどうにかして抑えて。

2人で並んで歩きながら話して、疲れて休憩がてら公園のベンチに並んで座ってお話して…諏訪くんのいろいろな話を聞いて、すごく諏訪くんに詳しくなれた気分。


そしてお昼少しすぎ。抹茶が美味しいと評判のカフェに入った。

男女2人でカフェなんて、本当にデートみたい、なんて心の中ではしゃぐ私。

抹茶パフェが運ばれてきて、テンションマックス。パフェと一緒に諏訪くんも撮っちゃったりして、初めての恋のドキドキを満喫していた。

その数分後。私は、恋がキラキラしてドキドキするばかりではないことを知ることになる。


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