『赤い糸』
遠くすぎた時間を 今にかえして、
しあわせ色の夢の中に
旅立つのは だれ?
「やぁ~、オオカミ子ちゃん
お使いかい?」
(*´∇`) ええ、神父さま
町で、ひとり暮らしの可哀想な
おばあちゃんのとこへ
ミートパイを持って行くの。
「ほぉ、それは感心だな、
お母さんに頼まれたのかい?」
(*´∇`)ううん、ボランティア♪
「ほぉ、ボランティア♪偉いな~」
(*´∇`)
あのねぇ神父さま、
ボランティアしてると
進学の時、有利なんですって♪
内申書♪
「なるほど、、、」
(=ω=.)「今どきの子はドライなもんだ、」
「親切もgive&take か、、、」
(;一_一)あら?神父さま、古臭いのね。
タダより怖いものはないのよ?
わたしが行くことで、
ひとりで寂しい おばあちゃんは
オイシイものが食べられて、
おしゃべりしたり楽しい時間が過ごせるでしょ?
その、ご褒美に、
すこーし内申書に善いことが書かれるだけよ?
お互い様でしょ!?
「(汗)))まあ、、、」
「いいや、、、」
「街では、知らない人に声を掛けられても
ついて行くんじゃないよ?」
「オオカミ子ちゃん、」
(´ψψ`) 大丈夫よ、神父さま、
痴漢防止ブザーも持ってるし、
わたし こう見えて
護身術習ってるの♪
下手な狩人なんて、一撃よw
((⊂(`ω´∩) しゅっしゅっ
「(=ω=.)しっかりしたもんだ、」
(*´∀`*) だって、狩人には
ひいおじいちゃまがヒドイ目にあったって、
なにもしてないのに
寝ていたら狩人がやってきて
お腹を裂いて中に石を詰めたんですって、
それを知らない
ひいおじいちゃまは、
起きて、
喉が渇いて川にお水を飲みに行って
お腹が重くて、
(つω`*)死んじゃったって、
だから、
狩人は私たちオオカミ族の敵だって
ママが言ってた、、、
「(=ω=.)あゝ、それは、、、
オオカミ子ちゃんの
ひいおじいちゃんも悪かったんだが、
話がだいぶ湾曲してるな~
そういう風に聞かされているのか~」
「しょうがないか~、
だいぶ経ってるしな、」
「まあ、気をつけて行っておいで、」
(*´∇`)はい♪ 神父さま。
行って来まーす。
.
.
.
(*´∇`)こんにちわぁ~♪
おばあちゃん、
ミートパイを持ってきましたよ。
「ゴホゴホ、あゝ有り難う、」
(*´∇`)おばあちゃん、お風邪ですか~?
なんだかいつもより元気がないみたい、
「まだ年金が入らなくて、
ここ2~3日 食べてないんだよ、」
(*´∇`)ふうん、それに
いつもよりお部屋が暗いみたい、
「ああ、それは電気代が勿体ないからさ、、、」
(*´∇`)へぇ~、夜はどうするの?
真っ暗になっちゃうよ、、、
「それは、TVをつければいいんだよ、
TVをつければ、明るくなるし
おもしろくもない
馬鹿げたお笑いだがなんだか、
やってて、
部屋がにぎやかになるだろう?」
(*´∇`)へぇ~、おばあちゃん、
頭いいね~w
でも、暑いときはどうするの?
「嗚呼、暑いときはスーパーとか
行って 涼んだり、
試食品を食べたりすれば、
お腹も空かないだろう?」
(*´∇`)じぁあ、寒いときは
どうするの?
「寒いときは、やたら出かけて
風邪でもひいたら困るから、
ストーブで沸かしたお湯を
湯たんぽに入れて、
厚着をして、帽子を被って
ベットの中で、じっとしてるのさ。」
(つω`*)たいへん。
「しょうがないよ、年金も少ないし
我慢しなくちゃ、、、」
(オオカミ子ちゃんは思いました。)
今度、来る時は
おばあちゃんに帽子をプレゼントしようと、
(*´∇`)おばあちゃん、お好きな色はありますか?
「なんでだい?」
(*´∇`)おばあちゃんのお好きな色で
こんど来るとき帽子を編んできます。
「オォ、それは有り難い、
わたしの帽子はもう古くて、
一つ欲しいと思ってたんだ、」
と、おばあちゃんがヨロヨロと
立ち上がりタンスから出してきた帽子は、
.
真っ赤な、真っ赤な
赤ずきんでした。
(著作権なし画像より)
赤ずきんちゃんの人生は「しあわせ」だったのでしょうか?