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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ある特攻隊員の最後

作者: 自宅防衛隊

特攻作戦のない戦史を考えて見ました。

昭和19年、フリピンの某基地。


関大尉の空母突入攻撃成功から航空作戦は全てが特攻一本となった。

そこでは今日も元気にN島正が特攻隊員を鼓舞してた。


「良いか!貴様ら!敵空母の突入したら、次の機も同じ穴に突っ込むんだぞ!」


多くの隊員は「・・ムチャ言うなよ。突っ込むだけでも命を捨ててやっとなのに、・・」

と、冷めた目で聴いていた。


だがある隊員(B中尉)は違った。


(・・俺一人が突っ込んでも戦局を挽回できるとは思わぬ。だがヤツ(N島)だけは許せぬ。)


彼の友人A中尉はN島に桟橋突入を命じられ泣いて抗議したが受け入れられず、桟橋の露と消えたのだ。

彼はせめて空でも良いので輸送船に突入させろ!と必死の抗議をしたがN島は「死ぬのが特攻だ!」

と、抗議を無視し突っ込ませたのである。


(死ぬのが目的か・・。テメー等は我々が火達磨で突っ込むのに安全地帯でギャーギャー騒ぐだけ・・。

それなら・・・・。)


彼は冷めた目でN島を睨んでいた。


やがて轟音が飛行場に轟き多くの作戦機が重い爆弾を抱えヨタヨタと飛行開始。


基地上空で編隊を組み爆弾の信管(針金を抜くだけ)を外すと指定空域に向かい進撃を開始・・。


だがその中の一機が突然指揮所に向かい急降下開始。


指揮所に居たN島は何事か??と大パニック。


逃げようとしたが飛行機の急降下速度の前では人間の脚など蟻みたいなモノ。


(そうだよな・・。死ぬのが目的なら我々を殺すバカ参謀などを殺せばOK!)


B中尉は恐怖に慄くN島の眉間を照準器に収め機銃を掃射しながら指揮所に突入。


大爆音と共に指揮所に居た幹部は全員戦死。


幸いにも指揮所にはパイロットや整備員は皆無だったため死んだのはバカ幹部のみ。


O西氏も同じく戦死したため特攻作戦は尻すぼみとなり、抗戦派も特攻作戦を行うと部下に殺されると怯え、

講和に一機に逃げ込む事になった。


後に陛下も「良くぞアノ愚かな作戦に終止符を打ってくれた!」とB中尉を称えたとか?


一時は軍籍も剥奪されたB中尉だが、彼は講和後特攻作戦を止めた英雄として国防海軍省の英雄として

称えられる事になる。



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