手記2
「4869番、出てこい」
なんだよ、こんな朝早くに、、、
俺の名前はカイト、わかるように今は刑務所に入っている。
何をしでかしたかって?よせ、そんな終わったこと。ただ一つだけ言えるのは死刑囚だってこと。
4869番は俺の番号、つまり朝っぱらに呼び出しくらったってわけ。
こんなこと初めてだ、なんたってもうすぐ死ぬのに面会なんか一人も来ないから。
面会相手はXSとかってとこからきたマッドサイエンティスト、詳しくは知らない、というか聞いてなかった。俺の興味があったのは地球防衛戦争の時に勝利に導いたロボットを作ったのがこいつだったってことだけ。あと要件は人体実験のモルモットにならないかとか、用はどうせ死ぬなら世のためにってやつ。
俺はその人体実験に興味が出てきた。それを言ったら、早速書類にサインさせられた。めんどくせーことに書類多すぎだろ。そして晴れて出所、、、して、実験施設に運ばれていく、、、
実験というのはどうもロボットに使ってた技術を人間に移植するとかってものらしい、具体的にはどんなのかは知らないがンなことできるのか?そっか、わかんないから俺を使ったわけか。
実験中はよくわからないがガッチガチの金属の棺桶みたいのに入れるらしい。俺に分かったのはそれくらい、あとは話が難しすぎてよくわからん。名前何がいい?と聞かれたのでとりあえずバルキーノと答え説いた。イタリアの突撃船の名前でもあるこれはなんとなくかっこよかったからだ。
まあそんなわけで、よくわからんうちに実験が始まったようだ。俺は棺桶に入れられて唯一外が分かるのは棺桶についてる窓から見える景色だけ。
少したって麻酔が効いてきたのか意識が遠のくのがなんとなくわかった。
次に記憶にあるのは激しい銃撃戦の音で目が覚めたとき、
実験、終わったのか、、、まだのようだ、相変わらず窓が見える、、、
ってことはこの音はいったい、、幻聴ではないようだ。じゃあ、、、まさか、、、
その瞬間、とてつもない爆発音とともに俺は棺桶から放り出された。鍵だけは普通の鉄だったのか、
やっぱどっか抜けてるな、、、ガッシャーンという音とともに体のあちこちに痛みが走る。
今までで味わったこともないような激痛だった。しかし、そんな痛みはすぐに消え去ってしまった。
今まで俺がいた建物は粉々になっていた。あの科学者も死んだのだろうか。その時、頭に走った衝撃とともにまた記憶が薄れていった・・・