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4.ファーストコンタクト

実に10年ぶり以上の更新です。

プロットに悩んでいたのですが、最新のAIに相談したらいいアイデア出しをしてくれたので、中盤まではなんとかなったので、再開します。時代の流れに合わせ一部設定を変更します。

がっくりと来た俺は、とぼとぼと銀行を出た。と言っても行く当てはない。

町へ行くには駅にいく必要があるが、そもそも何が何だか分からない。


俺は頭を冷やすために駅の近くに行った。階段状の広場があったのでそこに座った。

さて、これからどうしようか。もう一度タブレットと言われた魔道具を眺める。さっきは光っていたはずなのに暗くなったままだ。画面を押しても反応しない。頭を抱えてしまった。


すると広場の奥から微かに争う人の声が聞こえた。通常なら聞こえないが、何しろ俺は3倍の能力がある。

女性の声も混じっていたので、急いで向かうと道を外れたところで若い女性と男がもみ合っている。

なんだ痴情のもつれかと引き返そうとすると、女性が声をあげた。

「このストーカー野郎、手を放しなさいよ。こんなところまで着いてきて、警察を呼ぶわよ」

「ストーカーだなんて失礼な君が僕のことを見ただろう。好意の印じゃないか。誰も、他人のことなんて気にしないさ」

ああ、ヤバイ奴だな。異世界にもこういう奴がいるのか。この手の輩は逆上すると何するかわからんな。上手く対応しないと。

しかし、この男前髪が伸びてて、顔が良く見えん。こんなんじゃ女に相手されるわけないだろ。

まあ、前の世界なら見ないふりをするところだが、せっかくの異世界介入しないとな!相手弱そうだし。

俺は男を押しのけて女性に話しかけた。

「ごめん、ごめん遅れちゃって。ところでこいつ何?」

「知らない奴よ。私の後をついてきたの」

彼女は頭がいいのだろう、咄嗟に俺の話に乗ってくれた。

しかし、男は激高した。

「僕が彼女に話しているんだ。邪魔するな」


「俺の女にまとわりつくな、さっさと消えろ」

と俺は言って、無詠唱魔法で男の前髪に火をつけた。

「うわちち」

と男は火を消そうと手で髪を払いのけた。心配するな、じきに消えるよう魔法を調整したさ。


俺は彼女の手を取って、駅の方へ走り出した。

建物に入ったところで彼女の手を放した。

「ありがとう、助かったわ。でも、あなた凄いのね。どんな手品使ったの」

「いいさ、咄嗟に話に乗ってくれてありがとう。手品?いや魔術なんだんけど」

「魔術?ああマジックね、どっちにしても凄いわ。私、こっちに用事があって来たら、あの男がつけてきて怖かったの。最近、あの男が家の近くで覗いていることは分かっていたけど、まさか昼間にこんなところで接触されるとは思わなかったの。ここじゃ、あいつがいて危険だから、横浜でお茶でもお礼するわ」

きたきたきた、異世界ファンタジーのテンプレ、女性を助けてお礼される。

更に、初期のお助けキャラでもあるんだよな。


俺は改めて彼女を見た。

この日本という国の女性にしては、少し身長高めで、明るい茶髪で大きなつぶらな瞳はやはり茶色。

ストーカーされるだけあって、かなりの美女。年は10代半ばから後半か?

優しい雰囲気がただよっている。

そして一番大事な胸部装甲はご立派・・・ゲフンゲフン、スタイルはかなりいい。


「ありがとう、俺はライナー。実は困っていることがあって相談に乗って欲しいんだ」

すると彼女は人を魅了する笑みで答えた。

「いいわ。私はアカネ。神宮アカネというの。よろしくライナー」

こんな笑みをされたら、そりゃ好かれてるって誤解しちゃうよな。

前世でもてなかった俺様は大丈夫だがな。くそ、異世界で俺はハーレム王になるんだ。


「じゃあ、ブルーラインで移動しましょ。スイカ持ってる?なくても最近クレカで乗れるわよ」

「いや、俺は、この高額紙幣しかもっていない」

と、俺は一万円札を出した。公共輸送機械に乗るには高すぎるだろう。やっぱりギルドで両替すべきか。

「1万円札が高額!何言ってんの、今じゃ大した金額じゃないわ。そこの自動券売機でも買えるわよ」

とアカネは笑いながら言った。

「え、これは兌換紙幣じゃないのか。金塊と交換できるほどの高額紙幣だろう?」

「ダカン?何それ?一万円なんて、安いところでお昼ご飯を10回、今じゃゲストハウスじゃないと普通のホテルにも一泊できないわ」

なんだと、あの神様これだけあれば、衣食住は半年困らないと言ったじゃないか。一日も泊まれないとどうしても暮らせないぞ。俺は混乱し、もう一度神様の言葉を思い出した。

確か、「節約して暮らせば半年ほどは衣食に困ることはなかろう」 だったな。節約しても、もつのか?

いや待て、あの幼女何て言った。「衣食に困ることはなかろう」、つまり住は入っていないじゃないか。また、ブービートラップに引っかかった。何て底意地の悪い神様なんだ。

もう少し、イージーモードにしてくれよ。


困惑している俺をみて、アカネは心配そうに言った。

「色々事情がありそうね。それに今気づいたけど日本語も上手だし、私で良かったら相談に乗るわ」

俺は全力でうなづいた。


ブルーラインとかいう乗り物に乗るのに四苦八苦したり、予想以上に大きい乗り物に驚きながら、俺は横浜に移動した。


いよいよ、ヒロイン候補が出てきました。現代日本でハーレムを築けるのか。そもそも、生活することが出来るのか。

君は生き残ることが出来るか。

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