家族で話し合い
【混沌の龍⠀】を倒して、家に帰った頃には既に日が沈んでいた。
森で何があったのかを話す為に家のリビングにみんなが集まっていた。
「改めて今日何があったのか教えて欲しい、どうして森に居たんだい?」
父さんの質問に俺たち3人は素直に答える。
父さん達がいないから森に住む魔物と戦いに行ったこと、昼食食べ終わった後にいきなり襲われた事、仕方なく魔物と対峙して、魔法を放ったこと。
「なるほど大体わかったよ。とりあえずこの事を明日ギルドで話さなきゃいけないから、明日は3人とも一緒に来てもらうよ、それとこれからは危ないことはしないでね、父さん達は心配だから、でもキャロもシャロも強いのはわかったから、今後は僕がいるなら魔物狩りにでも行こうか。」
「本当!!お父さんがいればまた戦ってもいいの!?じゃ今度はお父さんにも私の強さを見せてあげるわ!!」
「キャロちゃんが行くなら私も行こうかな、その時はよろしくねお父さん」
「フィンあまりキャロちゃんとシャロちゃんを危険なところに連れてっちゃダメよ」
「わかってる、キャロもシャロもまた今度森に行こうね。とりあえず明日も出かけるし2人とも今日は寝なさい」
「「はーい」」
キャロとシャロが返事をして今日の話し合いは終わりと思い俺も席から離れようとした。だがしかし俺だけ残るように言われてしまった。
そして現在キャロとシャロがいなくなり3人で改めて話し合いが始まった。
「それで話って何?」
「そうだな、ハクヤには言いたいことも聞きたいこともある。まず2人の我儘で一緒に森に行くのに付き合い、さらにその後の魔物からも2人を守ってくれててありがとう。ハクヤは本当にいいお兄ちゃんだ」
「え...あ、うん。どういたしまして?」
正直褒められると思ってなかった。てっきり「お兄ちゃんなら2人を止めろ」とか言われると思っていた。だから返事が戸惑いつつになってしまった。
「まぁキャロとシャロをシオンが止められたらなんていうのも考えたけど、ハクヤは2人に優しいからね仕方ないよ。まぁみんな無事だからその事はもういいんだ、本題はここから...で、あの魔物についてどこまで知ってる?」
「...詳しくは知らない」
もちろん知らないなんて言うのは嘘だ、俺には〈完全鑑定〉があったから【混沌の龍⠀】の事はほぼ全て分かっていた。
それでも、神様から貰った能力でなんて言い出しても通じないだろうし、まだ明かすタイミングでもない気がした。
だからここは、知らぬ存ぜぬを突き通す事にした。
「詳しくは、ってことは少しは知ってるんだよね?何を知ってたか教えて」
「えっとあの魔物が【混沌の龍⠀】っていう魔物だって事と、とても強いって事と、魔法に弱いって事ぐらいだよ」
「私からも質問いい?どうして【混沌の龍⠀】に光魔法を使ったの?別の魔法もあったわよね?そしてあのドラゴンを一撃で瀕死にした魔法は、なんて名前の魔法?」
「光魔法を使った理由...そ、それはドラゴンが黒かったから光魔法のほうがいいと思って。使った魔法に関しては正直焦っていて、光魔法をイメージして魔力を放っただけだから特に名前はないよ。」
母さんの質問に若干戸惑ってしまって、不審に思われたかもしれないが、母さんは「ふーん」と言い、何か考えているようだった。その後もいろいろ質問されたがほぼ全ての質問に「わかんない、知らない」と答え続けた。
「ハクヤも詳しいことは知らないのね。まぁ知らないことを考えてもしょうがないし、今日はもう寝ましょうか。疲れてる中わざわざごめんね。おやすみなさい」
「うん、わかった父さん、母さんおやすみなさい」
「「おやすみ」」
2人に挨拶をして部屋に戻る。
なんだかんだ一日ばたばたしていたが、思い返せば充実した一日だったと思える。
そんな事を考えながら布団に入りゆっくり眠りにつくのだった。
キャロ「お父さんの許可も出たし、いっぱい実戦経験を積んで強くなるわ!」
シャロ「頑張ろ~」




