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神の抱く希望

「ホォホォホォ、あの年齢で付き合うとは、ハクヤも早いのぅ~」


何もない白い空間、終わりはなくただただ真っ白いだけの空間。

そんな空間で毎日過ごしている。

今日も今日とて、儂はハクヤの観測をしていた。

最近はむしろハクヤしか見てなくて自分の仕事をサボりがちになってしまい、よく口うるさいババアに怒られてしまう。


「はぁ~あんた何度言えばわかってくれるんだい、シュテルクストはあんたの世界、今のあんたを他の神が見たら、なんていうのだか」


「特別な問題もおきとらんし、大きな戦争を仕掛けるような動きもない、見続けると退屈なんじゃよ。そうじゃ、いっそ世界に介入して、ハクヤに試練でも与えて強くなってもらおうかのぅ」


「やめときな、世界介入は基本的に禁止じゃろ、全く神の中のトップ、最高神が聞いて呆れるよ」


やれやれ、と言った感じで首を振るババア、また始まったババアの説教タイム。冗談も通じやしない、あいつとは一番付き合いも長いはずなのに、どうしてわかってもらえないんじゃろうか?

だがババアが小言を言うのもいつもの事じゃな、どうせすぐ世界観察に戻るだろう・・・戻らないじゃと!


「どうしたのじゃ、何かあったのか?」


わしの質問に口ごもるババア、はっきりしないのが妙に腹立たしい。


「ええい、ニュクス何があったのじゃ!?」


ババア事ニュクスに問い詰める、そしてとんでもない事を言い出した。


「ティファにかけられた封印が弱まった、それと同時に封印の見回り役の下級の神が何人も消えた、おそらくは、何らかの方法でティファが喰ったのだろうね」


「なん...じゃと!?間違いはないのか」


そんな、ありえない。ティファは先代最高神のゼウス様が命を使って封印したはず。

弱まるにしても早すぎる、あれに唯一対抗できるかもしれないハクヤはまだ成長しきってないのに。


ティファ。あやつは少し前にわしとニュクスの間に生まれた神だった。だがある時ニュクスは闇の力にのまれ邪神とになった。元は優しくてとてもいい子だったのだが、邪神になったあの子は破壊の権化とも言われるぐらい凶悪な存在になっていた。


その時の最高神だったゼウス様の命でいろんな神が集まりティファを倒す事になったが、ティファが予想より遥かに強く、倒す事はかなわず、結局封印という形になってしまった。


ゼウス様が散られる前に当時ゼウス様の補佐だったわしが、次の最高神となり奴をどうにかするようにと命を受けた。


そしていろんな世界を見て、ティファに対抗できる存在を探したわしだったが、結果は対抗できそうな者たちが万全な状態で挑んでも、ことごとく散っていく事になった。


そして10数年前ハクヤを見つけた、奴を見た時、他の者とは違う何か特別な気配を感じた儂は、かなり強引な手段でこの世界に来てもらい、力を付けてもらってる。この真実はまだ言っておらんが。

だがもし今の状態でティファが目覚めれば今のハクヤにはどうする事もできない。それぐらい奴は凶悪なのだ。


「ニュクスよ後どれぐらい持つのじゃ?」


「はっきりとはわからないねぇ、まぁあと20年は何とかなると思うんだけど、弱まるのが予想より早かった以上断定はできないねぇ」


20年ハクヤは等に成人してる頃じゃが...なんともいえんのぅ

わしが一人で悩んでると何かを覚悟したようにニュクスが言ってくる。


「もともと、ティファはわしとドゥエサスあんたの子だよ、もし今あんたが見てるハクヤって子がどうにもできなかったら、最終的にはわしらが何とかするしかない、そこだけは覚悟しておきな、それじゃあわしはあんたの代わりにまた、シュテルクストの観測を続けるよ。そうそう今のところ全体的に見て、とくに目立った問題はないよ」


「そうか、報告いつもすまないのじゃ、ありがとう」


「ケェケェ、礼を言うならあんたが自分で見ろってんだい、まったく」


ぶつぶつ言いながらニュクスはまた世界観測を始めた。

それにしても自体はかなりよくない方に進んでる、ハクヤの成長が間に合ってくれれば良いのじゃが、さてどうなるのやら。


いろいろ考えながらわしはまたハクヤの観測に戻った。

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