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魔族の頂点。アイラ、フィン、ミリアの出会い

(どうしてこうなった)


空は雲一つない快晴で、心地よい風がなびいている。

そんな中、俺は剣を構えている、目の前にはルリのお母さん、アイラさんが構えていた。


「じゃそろそろ行きますよ」


アイラさんの動きに警戒しながらゆっくり距離を詰める、あと少しで間合いに入る。そう思った瞬間アイラさんの体がブレた、次の瞬間には目の前にいて、その剣が俺に振り下ろされる。ギリギリのところで反応して、防御するが持っている剣ごと吹き飛ばされてしまった。


(あぁ、あの時あんな事を言わなければなぁ...)


~~~~少し前~~~~


「魔王って魔人を束ねてる、魔族の頂点...その魔王であってますよね」


「えぇ、その認識で間違いないわよ」


俺の質問に丁寧に返してくれるアイラさん、そんな凄い人が今目の前でくつろいでいる、その事実にただただ困惑していた。


魔王、それはこの世界で魔人を束ねる魔族の頂点、魔人たちは古くから頂点を決める時は魔人の中で、頭脳、武力を競い合いそれを勝ち抜いたものこそが魔王と呼ばれている。その習慣は今も続いて...と歴史書などにも記載されている。


この世界に来て数十年、これまでほぼ毎日自分を鍛えて、ステータスだけ見ればこの世界でも上の方にいると思っている。いずれ機会があれば魔王とも会ってみたいと思ったが、まさかこんなに早く会えるとは思ってもいなかった。


俺は目の前に魔族の頂点、アイラさんをジッと見ていた、そんな俺に気づいたアイラさんは、顔を少し赤めながら悪戯っぽく笑い、俺に尋ねた。


「どうしたのハクヤ君さっきから私のことずっと見て、さすがにそんな熱い視線で見られると困っちゃうな」


「いえ、その別に深い意味はないんですが...ただ父さん達といつ知り合ったのか気になって」


父さん達との出会いについて聞けば、アイラさんは俺から視線を外し、一度父さん達と目を合わせる。けどすぐに俺に視線を戻し、一息置いてから話し始めた。


「まだ、私が魔王になった時、魔族同士が揉め事から争いに発展してしまったの。魔族は少し喧嘩っ早いのが多いから、それの仲裁に私が1人で出向いたんだけど、いきなり大量の魔物が発生して混乱に陥ったの、魔物の殲滅だけなら楽だったけど、周囲の村や、同族に被害を出さずっていうのが難しくて、もうダメだ、って思った時ににたまたま現れたのが、フィンとミリアなのよ。ミリアは一瞬で村の周りに結界を張って、フィンが殲滅する。あの時の連携は実に見事だった。それで村を救ってもらった後、私がお願いして他の村の視察に護衛という形で付いてきてもらって、その時に仲良くなったね」


「そんなことがあったんだ...ってつまり父さん達は魔国に行ったことがあるの!?」


「うん?あるけど何でそんなに驚く?」


何食わぬ顔でさらっと魔国に行ったことがある、と言う父さん、ただその口元が少しニヤついてるのを俺は見逃さなかった。おそらくだが、俺が魔国に興味あることを知っていてわざと教えてなかったのだろう。


そんな俺と父さんの会話を無視して母さんがアイラさんに話しかけた。


「ところで、アイラはどうしてこっちにきたの?」


「私は、ただ娘の合格を祝いに来たのよ、学園入学を祝わない親なんていないわ、しかもSクラス入学だから凄いわよね。そういえばミリア達の子供も合格したんでしょ?」


「えぇ、ハクヤもキャロちゃんもシャロちゃんも、ルリさんと同じSクラス入学よ」


「へぇ、さすが2人の子供ね」


「それを言ったら、ルリさんは、さすがあなたの娘って感じね、オーラを見たときは目を疑ったぐらいよ」


そんな感じで二人は互いの子供を褒めあっていて、それを見ていて俺は気が付けば言葉を発してしまった。


「実際、魔王ってどれぐらい強いのかな...」


俺の呟きがどうやら聞こえていたらしく、アイラさんが静かに近ずいてきた、物凄いプレッシャーを放ちながら


「ハクヤ君、魔王の実力が気になるの?」


「いや、あの...その」


あまりの迫力に言葉詰り、物凄いプレッシャーに気後れしてしまう、その迫力のままアイラさんが言葉を続ける


「よければ私と摸擬戦をしましょう。勝ったら何でもお願いを叶えてあげる」


「あの、もし負ければ...」


「ルリをしばらくこの家に居候させてほしい」


「「え」」


俺とルリが同時に驚く、まさか俺が負ければルリと一緒に住めるなんて、ちょっと嬉しい。


(,,,あれ、何で今俺うれしいなんて思ったんだろ?)


「それでもいい、フィン?」


「別に部屋は余ってるからいいけど、なんで?」


「宿屋でもいいのでけど、ちょっと警備が不安だから、その点フィンたちの家なら安全でしょ」


「なるほど、じゃあ摸擬戦のために庭に移動しようか」


俺の返答など待たずして、流れは完全に模擬戦をする流れに、そうして庭にみんなで移動して俺とアイラさんが準備を始める。


そして話は冒頭に戻る。


吹き飛ばされた後、すぐに体制を建て直し剣を構える、アイラさんは構えを辞めて話しかけてきた。


「ねぇ、時間を上げるから身体強化魔法とか使っていいよ、たぶん強化なしだと一瞬で終わっちゃうから、さすがにつまらないし」


アイラさんには圧倒適な余裕が見える、それだけ勝つ自信があるのだろう、これがもし本当の殺し合いならこんな悠長な時間はない。

俺は、吹き飛ばされるまで少し迷っていた、強化を使っていいものか、普段父さんとやる時もほとんど使ってないで互角なのにアイラさんに使って大怪我でもさせたら大変だと思っていた。

きっと慢心していたんだと思う、ステータスもオールS越えで自分は負けないと心のどこかで思っていた。だけど今の一撃で理解した、このままじゃ勝てないと。

そこで、俺は吹っ切れた。アイラさんがくれた時間で俺は使える強化系の魔法を全て使った。


「アイラさん、今からは俺も全力で行きます」


そう言って、全力でアイラさんに向かっていった。


ハクヤ(たった一撃で、素の状態とはいえここまで差を感じるなんて...)



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