新たな生活のはじまり
「ここが新しい家なのか、率直に言って大きすぎ」
「これ、お屋敷っていうのよね!?今日からここで住めるの!?」
「大きい~」
「そうだよ、今日からみんなの家になる場所だよ、裏庭も大きいから今後はそこで訓練とかするよ」
「ここは昔、私とフィンで住んでた場所なんだよ、まぁ大きすぎて全部の部屋は使えてなかったけど」
俺達はエンド村を出て数日馬車で旅をしながら王都についた、今回も道中で何も起きる事はなく、正直異世界あるあるを期待していたのにショックだ。
考えて見ればこの世界に来てからのハプニングは、5歳の時に遭遇したあのドラゴンだけで、他にあげるなら俺の異常過ぎるステータスぐらいだろう。
この世界に来て初めて王都に来たが、エンド村やレサルに比べると全てのものが大きい、それだけ人がたくさん居るのだろう、さらには王都中心部にある王城は王都のどこにいても観れるぐらいの高さと大きさがある。
そんな王城と比較してしまうと新たな家は小さいと思うがそれでもエンド村で住んでた家に比べると数倍以上の大きさがある。
「どうして父さんと母さんは、王都にこんな大きい屋敷持ってるの?なんで持ってるのにエンド村に住んでたの?」
「それはね、昔冒険者をしてた時に結構稼いでいてホームとしてこの屋敷を購入したんだけど、王都内で名前が知れて大きい屋敷とかを待ってると、「貴族にならないか」とか、指名依頼がたくさん来て、それにうんざりした僕とミリアはあの村に引っ越して隠居生活を送る事にしたんだよ、だから持ってるけど住んでない放置状態になってたんだ」
「お父さん達も大変だったのね」
「まぁ家の前で立ち話にしてるのも変だから、中に入りましょう」
「「「はーい」」」
玄関をくぐり家の中に入る、中も物凄く広くリビングに行くまででも少し時間がかかるぐらいだ。
とりあえず各自の部屋に移動して整理をすることになった。
この家自体三階建てのお屋敷みたいなもので、1家族が住むには大きすぎる家だ、しかも二階と三階に部屋がたくさんあり、五人が一人一部屋使っても余ってしまう。
みんなで話した結果二階に各自部屋を持ち、三階は定期的に掃除をして誰も使わない事になった。
それにしても広い
俺は新しい自室に入り整理しようとして部屋全体を確認したがこの部屋だけでもエンド村にある家のリビングより二周りも大きい。
―数時間後―
やっと終わった。エンド村の家から自室のものを全てをもって来たのに、この部屋の半分すら埋まらない、広すぎて落ち着かない
俺は自室でだらだらしていたら、扉がノックされた
「兄さん、お部屋の整理終わった~?」
「シャロか、さっき終わったところだよ、それでどうしたの?」
「お母さん達が終わり次第リビングに来てだって~」
「わかった、今行く」
「一緒いく~」
俺は部屋を出てシャロと一緒にリビングに向かった。
リビングにはすでに父さんと母さんとキャロがいて何か話していたが俺達が来たのを見て、いったん話すのをやめた。
「おまたせ~」
「ごめん遅れた」
「私達もさっき集まったばかりだから気にしないで」
「さて3人が揃った事だし、明日の事を話そう」
「明日?何かあったかしら?」
「え、なにかあるの~」
「明日ってあれの事でしょ?」
「そう明日の入学試験についてだ」
「「え、明日なの?」」
「何で2人は知らないんだよ」
試験は明日なのにその事を知らないって二人はどうするつもりだったのだろうか?
「さすがハクヤ、しっかり調べてるな」
「「はーい」」
「説明というか注意ね、あの学園は試験でクラスが分かれるのだけど、あなた達3人はほぼ確実に一番上のクラスに行けると思うわ、でも自分の力を過剰に信じたりするのはダメよ、学園ではありえないけど、実際冒険者になって、過剰な自信を持つ人は力が通じない魔物と遭遇すれば必ず死ぬわ、だから自分の力を過剰に信じるのはダメよ」
「「「わかった」」」
「ちょ、僕が言おうと思った事すべて言われたんだけど」
「フィンが遅いからよ、それよりいい時間だし夜ご飯食べに行きましょう」
「ほんと、楽しみだな」
「今日はどこに行くのかしら」
「ごっはん~、ごっはん~」
「はぁしょうがない、僕の言いたい事は言われたしご飯に行こうか」
母さんからの注意を受け終わる頃にはちょうど夜ご飯を食べるいい時間でみんなでご飯を食べに行く事にした。
こうして引っ越しと明日の話で一日が終わってしまった
明日の試験であんな事が起こるとは今のシオンは考えてもいなかった…
ハクヤ「家、でかすぎんだろ」
フィン「ここ買っといてよかった」




