月日は流れ
俺がこの世界に転生して今年で13年が過ぎた。
今年で遂に13歳になる。
小さい頃からトレーニングを、ほぼ毎日続けていれば、ステータスがオールSSを越えていた。もはやステータスだけ見れば完全に化け物。
この世界には地球にあるような娯楽はなく、基本的には勉強か鍛錬を励んでいた。
【混沌の龍】の一件以降、森に行って実戦経験を積んだりもした。基本的にはゴブリンなどの弱い魔物との戦闘が多かったけど、偶にゴブリンの上位種やオークとも戦った。
それと戦闘に合わせて色々な魔法も覚えた、とりあえず全ての属性の超級までなら使えるように鍛錬もした。
分かりやすい成長としては、模擬戦で父さんに勝てるようにもなった。父さんはおそらく本気を出していないと思うけど、とりあえず父さんが出す合格点までは到達できたような気がする。
今日までエンド村はいつも平和でなにも起きることはない。
まぁ争いが起きるよりは全然いいのだけど。
訓練の休憩中、これまでの事、これからの事を考えていたら、コップを持ったキャロが近づいてきた。
「ハクヤにぃどうしたの?考え事をしてるなんて珍しいわね。いつもならこの休憩中でも剣を振ったり魔法を使ったりするのに。はい、お水どうぞ」
「まぁ偶にはな、お水サンキュー」
キャロがくれた水を飲みながら、キャロの事を見る
「ん?何ハクヤにぃ、私の顔に何かついてるかしら?」
「いやなんでもない」
「何もないのに私の事を見つめてるの?ちょっと恥ずかしいわ」
照れ隠しなのかキャロは恥ずかしそうに笑いながら、訓練に戻っていった。
キャロとは小さい頃から、一緒に父さんの訓練受けているが成長速度が物凄く速い。
流石は父さんと母さんの実の娘だと言う事を、つくづく思い知らされる。俺は神様から特別な力を貰っているから、普通とは違う成長速度をしているけど、キャロはステータスだけ見れば俺より低いけど、動きのキレや、戦闘センスだけで見れば、俺以上かもしれない。
父さんも母さんも、昔は王都で名を轟かせた冒険者だったらしく、父さんは肉弾戦闘を得意として、母さんは魔法戦闘を得意としていたそうだ。
おそらくキャロは父さんの能力を受け継いでるのだろう。
定期的に模擬戦をするが魔法を使わない戦闘ならキャロと俺は五分と言っていい。
どうして神から授かった能力があるのに五分で戦えるのか不思議でしょうがない。
「兄さん、キャロちゃん、パパお昼だよ~」
「もうそんな時間なのか、じゃあ今日の訓練はここで終わりにしようか、キャロ、ハクヤお疲れ様」
「「はーい、ありがとうございました」」
シャロがお昼をもってきてくれた事で今日の訓練が終わった。この日は珍しく、午前中に父さんとの訓練をやっていた。
普段シャロは俺達が父さんに訓練をつけてもらってる間,、母さんに魔法を教えてもらっている。俺やキャロも午前中は魔法を教えてもらっているが、キャロはその後も色んな事を教わり続けている。
キャロが父さんの能力を引き継いでいるなら、シャロは母さんの魔法の才能と受け継いでいる気がする。
「そういえば、この前兄さんに教えてもらった魔法やっとつかえるようになったよ~」
「まじか!〈武器作成〉使えるようになったのか!!」
「まぁ見てて~〈武器作成〉」
シャロは魔力を集め手を前に出した、そこに光が集まり光は少しずつ形を作っている。そして少しすると短剣がシャロの手の上に乗っかっていた。
「まだ、短剣しか作れないけど、どうかな~」
「短剣だけでもすごいよ、それに、質もかなりいい。凄いな、おめでとう」
「エヘへ〜ありがとう」
俺は褒めながらシャロの頭を撫でる、撫でられたシャロは嬉しそうにしていた。
シャロは結構な頻度で甘えてくる、これが元の世界ならシスコンと言われ蔑まれてたかもしれないけど、この世界ではそんな事はない。
「ハクヤ、キャロ、シャロ、ご飯を食べながらでいいから聴いて欲しい」
お昼ごはんを食べてる最中、父さんが少し真剣な顔で話しかけてきた。
「なに?父さん」
「どうしたのお父さん?」
「なになに〜」
「3人とも今年で13歳、その年齢の子たちは学園に通い始める、学園自体はいろんな場所にあるけど、高みを目指すなら王都の学園。来月には王都の学園に入る為の試験がある。だけど、その試験も3人ならきっと簡単だろう…何が言いたいかと言うと、あと数日たったらエンド村を離れ家族みんなで王都に住む、そして3人には学園に通ってもらう」
父さんはいきなりエンド村から引っ越す事を俺たちに話す、それを聞いて少し沈黙があったがキャロとシャロは顔を見合わせ、驚いていた。
「突然引っ越すの!?」
「聞いてないよ~」
「うん、わかった」
「あれ、ハクヤは驚かないんだね」
「まぁ、俺は元々通う予定だったし、さすがに引っ越すのは考えてなかったけど」
「なるほど、まぁハクヤにしてみれば、ここの生活は退屈だよね」
「そんな事はないんだけど...」
俺は元々、学園に今年から通えるのを知っていて、通おうとも考えていた、学園を順当に卒業できれば、その年に15歳になり、成人していい職に就ける、俺は漠然と冒険者を目指していて、学園をいい成績で凸行できれば将来的にも優遇されると知って、それを知った以上通わない、選択肢はなかった。
「え...私達、王都でずっと暮らすのかしら?」
「王都楽しみだな~」
「まぁ、とりあえずいつでも行けるように準備しておいてね」
「「「はーい」」」
父さんの話を聞いてお昼ご飯を食べ終わってからは各自、持ち物などを整理しはじめた。
当初の予定では俺13人で行くつもりだったから、キャロやシャロも一緒に行けるのは嬉しい。まぁ全員が合格できればの話だけど...
自室にあるものを魔法で作り出した空間にいれていく。これは母さんから教えてもらった簡単な空間魔法〈ディメンションバック〉
この魔法は自分専門の空間を作りその中に物を入れられる至ってシンプルで、とても便利な魔法だ。
その日は部屋の整理に半日使い、一日が終わってしまった。
~~~~後日~~~~
「よし、みんな準備できたね。じゃあ、行こうか」
父さんの言葉で俺達は今まで住んでいたエンド村に別れを告げ
朝早くから家族みんなで馬車に乗り王都に向かうのだった
ハクヤ「文章では記載されてないけど、ちゃんと村の人たちには挨拶してます!」
キャロ「みんな優しかったわ」
シャロ「また戻ってから~」




