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高等部初日


「じゃあ、昨日の入学式で説明があったように、

 近接戦術を正科目にするか遠隔戦術にするか提出したやつから昼休憩なー」


午前中のオリエンテーションの最後にそう告げて担当の先生がクラスから出ていく


「この選択戦術って週1で文学コースと合同で行われるやつだろ!

 俺ら唯一の出会いの場...!」

先生が教室から出て行った途端、クラスの連中が騒ぎ出す


「ルアはどっちにするか決めてんの?俺は近接一択だけど」

騒いでいるやつを呆れた顔で見ながら、エルが俺の席にくる

お前も昨日、女がいないとか同じようなこと言ってただろ


心の中でエルの態度にツッコミを入れつつ

「俺も近接かな」

と答えるとエルはびっくりした顔でこっちを見た


「へぇ、それは意外だねルアはてっきり遠隔戦術を選ぶかと思っていたよ

 セティアーナも得意な遠隔を選びそうじゃない?」


「いや、あいつは多分遠隔は選ばないと思う。

 あいつがここで学ぶ遠隔戦術なんてねぇだろ。あいつに弓を教えられるのはフェルナンドくらいだろ」


「そう言われてみれば、そうかもね」

エルがな納得したように頷く


「フェルナンドって1番の弓の使い手と言われているフェルナンド・マサルケ様のことだよな!?」

エルとそんな話をしていたら、後ろから急にヴェルデが割り込んできた


「また、お前か」

そんな俺の言葉をヴェルデは全く気にしていない様子で話を続ける


「フェルナンド様を呼び捨てなんてさすがだな〜仲良いの?あ、そうそう昨日はなんか怒らせちゃってごめんね。せっかく同じクラスだし仲良くしてくれると嬉しいな〜」


「別に怒ってたわけじゃねぇけど。あとフェルナンドとは仲良くねぇ!」

あいつと仲良いなんてたまったもんじゃねぇ

なんでもお見通しみたいなヘラヘラした顔を思い出しイライラしてきた


「ライバルだもんね」

ニヤニヤした顔でエルがいう


「そんなんじゃねぇよ!あんなやつすぐ越してやるわ」


「わかったわかった、とりあえず近接に決めてるんだったらはやく希望書提出してご飯いこー

 お腹すいちゃったよ」

宥めるようにエルがいう


「お前が余計なこと言うからだろ」


「ごめんごめん。ついね」


「なんか、色々あるんだね...」

ヴェルデが不思議そうな顔をして呟く

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