第十章 「対峙」
宮城を挟んだ宮衛特別区の対面、国会議事堂の所在する中央区の、国会議事堂にほど近い位置に総軍参謀本部が所在する。本部そのものの落成は国会議事堂より早く、三階建て、バロック調とも見える流麗な造りの本部舎屋そのものは、建築からすでに百年を越えていた。以後本部に付随する形で関連建築物と通信塔が増設され、結果として敷地そのものも飛躍的に拡張されている。
総軍は主に陸軍、沿岸防備隊、国境警備隊、郷土守備隊の四軍から成り、陸戦を全般的に担当する。陸戦の中には唐支大陸を支配する諸王国との交戦があり、国家の統制を越えて跋扈する軍閥やまつろわぬ部族勢力との交戦もあった。唐支文明の北限たる北州方面より、亜州大陸を横断し襲来した西界勢力との衝突も散発的に生起し、そこに加えて唐支大陸内に確保した権益と神和人居留民の保護がある。
当然、時空の壁を越えて襲来する蕃神に対する防衛戦、異時空に還らず大陸に土着した魔獣や蕃神の掃討戦もまた数多い――「衛治維新」以来開始された対外拡張策に併せ、帝國の領域が神和海を隔てた唐支大陸にまで拡大した結果、神和総軍は規模練度共に建軍時より拡大と向上を続け、今や「亜州の憲兵」という異名すら存在する。
その、総軍参謀本部地下の一室――
当初は書庫であった場所を拡張の上で改装し、そこには今となっては「別室」と呼ばれる小部屋が並ぶ。帝國内外に散って活動する総軍特務機関の「連絡所」的な性格を有する。総軍首脳部が特務機関を統御するための機関であり、特務機関同士の相互連絡を可能にするために設けられた機能であった。「第二次蕃神侵寇」後に実現が本格化した構想だ。ただし中央の統御を嫌い、別室を使わない特務機関が多いのも事実で、特務機関の活動に批判的な勢力からは相互監視体制――という名の牽制――の確立という観点から、「無いよりはまし」という辛辣な評価もまた存在した。陸軍大佐 関原 信雄もまた、この評価に与する側に居たのだが……
その関原 信雄はいま、「別室」に在って特務機関の指揮を執っている。
夏秋 遥捜索のためであった。関原とて「別室」を使うのは不本意だが、捜索のために帝都中に散った部下から集まる情報を集約し、その上で部下の行動を差配する役割が必要になる。事実、壁面に張り出した帝都地図は、電話と電報により収集された情報によって、その過半が文字の羅列に埋まり始めていた。地図だけを見れば夏秋 遥の発見が今日中には為せるという希望は持てる。しかし……
「……あの女、ここまでやるのか」
少年ひとりを探すにしては、朝霧 朱乃が都内に拡げた網の緻密さは関原の予想外であった。配下の憲兵のみならず警察まで彼女は動かした。これは内務省を仕切っている朝霧侯爵をせっ突いたのだろう。関原らとしては、通信傍受と捜査網への張り付きによって、警察の動きから逆算して遥の居所を探るしか手が無い。
帝国ホテルからの情報によれば、夏秋 遥は星古 デンカと共にホテルを出たと言う。関原が朱乃に引き摺られて帝国ホテルを訪れたときに聞いた情報であったが、それを聞いた関原は半信半疑であった。彼はあの人気芸人とどうやって知己を得たというのだろう?……兎も角として、デンカの仕事場たる浅月の演芸街には早くから警察の手が回っていた。これも管轄警察署と帝都警察本部との電話傍受から判明したことだ。浅月にまで追跡の手が及んだのは、帝国ホテル内に潜む朝霧家の細胞からの通報を受けてのものかもしれない。楽屋で管轄署の刑事に両脇を固められたまま、事情聴取されてアタフタとするデンカを見たという報告も関原は受けている。
張り込んだ警察と関原の配下が、共に遥が浅月に現れるのを待ち構えている内に、次には更に別の場所、それも銀天で別の事件が起こった。「週末殉國行進」の名の下、銀天の大通りを占拠して街宣活動を行っていた「殉國党」――幼年学校の過激派生徒に、ただ独り喧嘩を売った少年がいたというのである。証言によればその少年は「サーカスの様に見事なキック」で玩具のボールを殉國党頭目の顔面にぶつけ、殉國党の統率を一発で瓦解せしめたという。ボールを顔面にぶつけられて昏倒した生徒が「老公」こと閑清院公爵の子息であったこと、さらに少年は「殉國党に絡まれていたうら若きシスターの手を引いて颯爽と逃げた」というおまけまでついた。
『――これ、絶対に遥君ですよ』――電話口で声を弾ませる黒蘭の報告に、関原すら立場を忘れて哄笑した。普段、感情を表に出さない黒蘭ですら笑う。今やその現場には警察の他憲兵隊まで集まり、野次馬の集合も相俟って大逆罪級の大事件が起こったかのような混乱の極みにある。事件に関わったのが軍学校の生徒ということで、憲兵と警察が管轄を廻って衝突しているのだろう。
「殉國党はどうした?」
『――彼らは憲兵隊を見るや逃げました。警官には居丈高でしたが』
「……」
さもありなん……という風に関原は口元を歪ませた。「英霊の顕彰」などと御大層な名目を掲げてはいるが、結局は若さに任せて街中で暴れたいだけの「跳ねっ返り」なのだ。日頃の行いの悪さに、天罰が下ったと言うべきであろう。それにしても……
「似ている……本当に圭乃どのに似ている」
『――は?』
「いや……こちらのことだ。何でも無い」
話題を変える必要を感じた。「シスター」という名詞が脳裏に点滅する。「近くに修道院か何か無かったかな……」地図に眼を凝らす。二、三目ぼしい場所を住所録から探ったところで、「忘ノ塚」という地名を見出したとき、関原の表情が微かに曇った。シスターが逃げ込みそうな先を複数電話口に告げ、内偵を命じたところで、関原は言った。
「忘ノ塚には僕が行く。着いたら連絡する」
『――……?』
怪訝、と同時に了解の意志を、黒蘭の沈黙の中に聞いた。受話器を下ろし、立ち上がって「別室」を出る。外套を掴み掛けて、肌寒さを感じた。
「……?」
憶えがある寒さであった。「まさかな……」一階まで昇ったところで窓の外、分厚い曇天を占める雲の奔流を目の当たりにして、関原は「予感」を確信した。雲の端々が通電し光る様が、更に「予感」を補強する。
「こんな時に……いや天祐か……?」
参謀本部本舎には立ち入れないが、構内には憲兵が当然の様にいた。参謀本部の正門、歩き出る関原の姿を見出した憲兵が立ち塞がる……
「退け」
「命令が出ております。大佐を参謀本部から出すなと」
憲兵士官が言った。
「空を見給え。非常時も同じだ」
「しかし……!」
反駁する士官の声にも、狼狽が聞こえた。彼も判っているのだ。空模様に見覚えがあることと、その予兆せるものが――
「僕には使命がある。君たちと君たちの家族の命は僕と爾麒が守る。約束する」
「爾麒……!?」
「爾麒は我が手中に在り。これよりその乗り手を迎えに行く」
「……!」
憲兵たちは顔を見合わせた。命令に裏打ちされた結束の綻びを、関原は見逃さない。
「軍人としてではなく、人として判断し給え。軍を守るために僕を閉じ込めておくのと、帝国を守るために僕を解き放つのとどちらが善きか」
それだけを言い、関原は歩き出した。止める憲兵はもはやいない。正門を抜ける間際、関原は憲兵を顧みずに言った。
「朝霧総監には、関原は忘ノ塚に向かったと報告しておけ」
それまで天蓋と尖塔と、空の間を隔てる様に拡がっていた曇天が闇に染まる。
黄昏が灰色になるのを境にして、天主堂の周囲から警官の影が消えた。都合がいい展開なのだろうが、不穏な気配もする。それでも天主堂の屋根裏部屋から臨む忘ノ塚の賑わいは時を追うごとに高まり、狭い路地に多くの男女と欲望を凝縮させていく。
つい先刻に仮眠から醒めた夏秋 遥は身繕いをしつつ、鎧戸の隙間から夜の街を遠巻きに眺めている。
夜でも人が群れ、街を創るのに蛍光灯やLEDは要らない。ただ白熱灯とガス灯、そしてランプだけがあればいい。帝都はそれを教えてくれる。半ば呆然と遠方の繁栄に目を奪われるうち、ネオンサインまでもが瞬きを始めたことに気付く。あの中に紛れ込むことができれば、警察も容易に後を追えないだろう――日本の東京での経験から、遥は漠然とそう思った。
「……?」
階下で物音がする。多くの人の気配、秩序だった警官や憲兵の気配では無かった。天主堂を取り巻く貧民街に住む人々が、三々五々と夜の礼拝に集う気配。向こうの歓楽街とは全く趣の違う、神聖な時間が始まる予兆だ。であるのならば更に都合がいい。
天主堂を出る旨書き置きし、遥は慎重に階段を降りた。司祭による祈りの詞が始まっていた。微かに食欲を擽る匂いが漂って来る。礼拝を終えた貧しい人々に無償で配るパンとスープの匂いだ。帝都に向かう途上で眼にした貧困は、この華やかな帝都にもまた存在している。それが遥には無性に悲しく思えて来た。降り立った廊下の薄暗さに、明りが徐々に重なって来る。礼拝堂に灯された燭台の蝋燭の明かりだ。此処の明りは、焦げ臭い匂いすら含んでいた。
「遥……君?」
「あ……」
向けられたランプが逆光となり、持主の顔すら隠す。ランプを手にした女性が、礼拝を見守るシスター薫子であることに気付くのに、眩しさに眼を逸らした遥には数秒の時間が必要であった。遥の悄然とした表情から彼の意図を察し、薫子もまた表情を曇らせた。
「まさか、此処を出る積りなの?」
「ホテルに帰ってみようと思うんです。ならば大佐とも連絡が取れるから」
「駄目よ。朝になるまで待ちなさい」
「警察がまた来るかもしれない。此処にも踏み込んで来るかも」
「……」
薫子を困惑させたことに、遥は心から後悔した。端正な貌が暗く沈んでいる。彼女が手にしたランプの淡い光が、その暗さに一層の陰鬱を加えている。そのまま対峙の内に数秒が過ぎた後、薫子の顔が上がった。意を決したように踵を返し、薫子は正門へと遥を誘った。
「無理をしないで。無理だと思ったらすぐに帰って来て」
「はい」
了解し、視線を廻らせた正門で、遥は大きく眼を見開いた。外套を纏った軍服の影が、正門を塞ぐように立ちはだかる。驚くより先に、足が正門に向かった。遥が正対したところで、関原 信雄が長年の友人にあったかのように声を掛けた。
「よっ」
「迎えに来てくれたの? よく此処がわかったな」
「まあ色々とな」
「怒ってない? 勝手にホテル抜け出したこと」
「お陰で君は朝霧に捕まらずに済んだし、僕の計画も破綻せずに済んだ」
関原はニヤリと笑った。「これも圭乃どののお導きなのだろう」
「朝霧……?」と、遥の細眉が険しく曲がる。
「叔母上に、君の存在が露見した。いま君を血眼で探している」
「それでか……」聖堂の至近にまで迫った警察の影が思い出された。慌てた遥に、忘ノ塚の住民は警察を嫌う、と診療所でシスター薫子は教えてくれたものだ。それ故に住民や子供たちの口から遥の存在が漏れなかったのかもしれない……とも。
一方で母の妹が、人ひとりを探すのに警察権力まで使う存在であることを知り、遥は背筋に冷たいものを奔らせた――探し当てたところで、何をする積りなのか?
そのとき、遥の背後で近付いて来る薫子を見出し、関原は表情を消した。まるで上官に対したかのように背を糺す。ツカツカと歩み寄ってきた薫子に敬礼し、関原は言った。
「薫子お嬢様、お久しゅう御座います。この少年を保護して下さり感謝します」
「関原大佐、この子はどうなるのですか? 圭乃さんと同じ目に遭わせるのなら許しませんよ」
きっと、関原を睨む。大人ふたりの間で遥は戸惑う。だが女に睨まれたところで怯む色を、この男が見せる筈が無かった。
「僕も遥君も、今はただ圭乃どのの遺した途を歩むだけです」
「それは詭弁ではなくて? 遥君をこんな形で爾麒と引合わせるだなんて、圭乃さんは望んじゃいません」
「そうです。圭乃どのと会わせるのです。圭乃どのと爾麒、ひいては遥君は一心同体。僕はそう信じている」
「やはり……爾麒は、見つかったのですね」
「……」
関原は何も言わなかった。ただ再び薫子に敬礼し、踵を返す。「遥君、話したいことがある。ついて来い」せっつかれた様に遥は後を追った。途上、何度か天主堂を顧みる。顧みる度に古ぼけた正門が遠ざかる。だが憂いの籠った眼差しは、何時までも遥を見守っていた……
「……お父様、これが爾麒に搭乗る人の宿命だというのですか」
薫子が呟いたことを、遥たちは当然知らない。
静まり返った貧民街に向かい、影がふたつ歩く。
入口の広さに相違して、歩くにつれて道は狭くなり、そして幾重にも曲がる。木製の電柱に張られた貼紙の古さが、今歩を進めている場所が帝都の繁栄から取り残された、未来の無い世界であることを自覚する。灯りは無い……否、それらしき鉄柱が建っているのが見えたが、ガス灯としての機能はとうに喪失している……鼻先すら見えない眼を、必死に夜に馴らそうとしている遥にはそう思えた。今となっては傍らを歩く関原すら、気配のみでしか認識することのできない闇の中を、遥は歩いている。入口では微かに漂っていたドブの臭いが愈々、鼻を苛んで来る。
不意に、関原が言った。
「遥君、蕃神が襲来する兆候がある」
「蕃神……?」
「そう驚かなくてもいい。我々の迎撃態勢は万全だ。並の蕃神群ならば現有の戦力で十分殲滅が可能だ」
「本当に?」
「過去三度に亘る蕃神侵寇で、神和の本土防空体制は格段に進歩している。それに、兆候が表れてから三日以内に蕃神は時空の門を破って出現する。すぐというわけではない。そこに爾麒も迎撃に参加できれば防空体制としては万全だ」
「おれにも、爾麒に搭乗って蕃神と戦え……と?」
「すぐにというわけではない。爾麒に限らず機導神を乗りこなすには慣熟訓練が必要になる。朝霧総監らは圭乃どのとの確執もあって爾麒にはその実あまり好い感情を持っていない。従って、慣熟訓練は彼らに邪魔されない場所で行う必要がある」
「大佐、わからないこと、あるんだけど」
「何かな?」
「爾麒は朝霧家のものなんでしょ? じゃあおれ以外にも朝霧の血縁の誰かが搭乗れるんじゃないの?」
「それがそういう道理でもないのだ」
これに関しては長い話になる。落ち着いてから話そう、と関原は言った。慣熟訓練? 何処で?……という疑問もまた、今更ながら頭を擡げて来る。次第に路地の幅が広がり、足許が明るくなり始める。出口が近い証。自然、歩みが速まる――
「――?」
出口を塞ぐように停まる、というより佇む高級車を前に、遥は思わず息を呑んだ。
夜であってもそうと判る程一点の曇りも無い、艶の濃い黒色の大型車を一言で表現するに、「高級車」以外の単語を遥は知らなかった。傍らの関原ですら、表情を凍らせて後席の主を凝視している。
その関原に倣い、後席に眼差しを向けた遥を待ち構えていた様に、鷹の様な瞳が遥を見詰めていた。容姿の美しさと眼光の烈しさは、父に見せられた写真の頃から少しも変わらないが、さすがに少女らしい瑞々しさはその美貌には無い。しかし関原と同じ軍服を着ている筈なのに、それが美女を彩るドレスの様に見える程、軍服の女は美しい――その彼女の素性を直感し、遥は背筋を震わせた。ガラス板一枚を隔てた先に、遥はこれまで自分を追っていた人物と正対している。
ガラス戸がゆっくりと開き、微かな香水の匂いを遥の鼻腔に運んできた。後席から遥を観察する女の美貌と匂いからは、何故か懐かしい印象がした。懐かしい?……何故?――遥は困惑しながら、そして圧倒される。
「似ている……全てが似ているな」
朝霧 朱乃はそこまで言い、再び遥の眼を覗いた。
「おまえが、樹の息子か?」
「……」遥は、微かに頷いた。
「我が許へ来い。今なら未だ引き返しが叶うぞ」
「ひとつ……教えてほしいんですけど」
「……?」
「おれの母のこと、そんなに嫌いですか?」
「同じ朝霧の人間だとは、思ったことは無い。おまえに声を掛けているのは、おまえの父親には個人的に恩義があるからだ。そうでなければ私のおまえに対する感情は圭乃へのそれと変わらぬ」
「じゃあおれも、これからあなたのことを嫌いになることにする」
「議論の余地は無いか」
「……」再び、遥は頷いた。朱乃の眼光に隔意が加わり、烈しい正視を前に少年は踏み止まって耐える。
ガラスが閉じた。車がゆっくりと走り出し、そして遠ざかる。テールランプの光が見えなくなるまで、遥は立ち尽くしてそれを見送った。
「さて、対決だな」
さり気無く遥の肩に手を乗せ、関原が言った。
「対決? 何のことだよ」
「……?」
「戦う相手はあの人じゃない。あの人をあんな人間にした仕組みだ」
「仕組み……か」
関原が感慨深げに呟いた。正直、他に言い方があったのかもしれないが、「仕組み」という言葉しか遥には思い浮かばなかった。しかし道が開いた様に思われた。爾麒へと続く道――軽快な頭上弁式エンジン音が、今では見慣れた側車の車体をふたりの眼前に滑り込ませて停まる。ハンドルを握る黒蘭が、遥を見詰めた。目付きが何時に無く真剣味を増していた。
「遥君乗りなさい。新しい寝床に連れて行きます」
「はい」
返事し、助手席に乗り込もうとした遥を、黒蘭は止めた。「そこは大佐の席よ。遥君は後ろに捕まって。でないと三人乗れないでしょ?」
「……」
遥と関原は顔を見合わせた。気恥ずかしさから、自然に手が関原に後席を勧めていた。
「おれは助手席が落ち着くんで……」
「は……?」
真摯な瞳が、塵でも見る様な眼光を宿す。「遥君が後ろに乗りなさい」口調は明らかな命令だった。「おー怖や怖や」おどけた口調でいち早く、関原が助手席に腰を沈めた。渋々後席に跨り、背後から黒蘭の腰を抱く――軍服の分厚さのせいか、思った以上に女の背中は硬かった。
路地を抜けてギアが上がる。
側車は車道を奔る風と一体化し、体感では南へと駆けて行く。