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真の魔王登場

吾輩はぬこ様である。

むにゃむにゃ、もう食べられないよ。


その時、空気を震わせる爆音と共に目が覚めてしまった。

「きしゃー。(うるさい。)」


おやすみなさーい。

むにゃむにゃ、お魚咥えた吾輩は捕まらないのだ。


その時、爆音に加え瞼の上からでもハッキリと感じる閃光で目が覚めてしまった。

「きしゃー。(眩しい。)」


おやすみなさーい。

むにゃむにゃ。鮒より鰹節よ、やっぱり。


その時、舞い上がる砂埃と肌を焼く熱風で目が覚めてしまった。

「きしゃー。(熱い、痛い。)」



なんだよ。さっきから街のすぐ近くでどんぱちピカピカと、パチンコかよ。


これは観に行かないと終わらないパターンだろうか。確変突入したのだろうか。ドル箱積んでるのだろうか。あれなんでドル箱と言う名前なんだろう。


今も視界には煙が上がる様子が見える。光化学スモッグではない?PM100くらいかな?つまりは砂埃やないかい。


さて、お休み・・・ぎゃあー。ついに爆風に吹き飛ばされた吾輩。


ううっ、寝たいのに。一日25時間は寝たいのに。安眠妨害は万死に値する。


「ニャーーー。(てめえの血は何色だ。)」ヘモグロビンの影響で酸化鉄の赤か、そうでない時静脈血の青なのだよ。


ふう、事件は現場で起きてるらしい、その現場にとうちゃーく。


「ふっはっは。思ったよりはやるではないか、勇者よ。だが、まだまだ未熟。」

「くそー。魔王め、まさかそちらから強襲を仕掛けてくるなんて。」

「馬鹿者、自らを将来脅かす存在を早いうちから摘み取るなど当たり前のことだ。」

「そうだ、我らの魔王様の素晴らしい作戦だ。」

「それなら、そちらの5人は手を出さないのか。」

「ふっ、万が一のために連れて来たが、どうやらワレ一人で問題がないようなのでな。下手に怪我なぞされて、戦力の低下は馬鹿らしいのでな。最高戦力のワレ一人でそのほうらを葬り去るのがここでの最適解であろう。」

「魔王様、我ら四天王も共に戦い、向こうに援軍が来る前に終わらせるのも一つの答えなのでは。」

「バカ、魔王様には何かすごい考えがおありなんだよ。四天王最弱のあんたが口を出すことじゃないのよ。」

「しかも、四天王なのに5人いる。」

「「「・・・・・」」」


「ニャウニャー。(サーガでは四天王は四人だけど、SAGA佐賀では四天王は五人、肥前の熊さんの所では当たり前だよ。ちなみに肥後熊本は元々隈本と言う漢字だから熊に縁ほぼないの。)」

「猫様・・・メタい。そして、よくわからない。」

「ニャー。(龍造寺四天王は5人。)」

ボケの説明を要求するなんて、鬼畜・鬼・悪魔。ちなみにサーガは綴りもSAGAだし、伸ばさなくてもいいよ。意味は北欧の古典が由来で、現代では"物語"をカッコつけて題名につけるために使う。たまに運命ルビに当ててる。


「おい、もうよいかな。そろそろ魔王として動いて。」

「ずずー。お茶が美味しいですね。四天王さんもどうです。」

「えっ、いいんですか。」

「いいですよ。猫さんが来た時点でもうギャグパートに突入してますから、あとはお任せすれば。ほら、この大福とかどうです。」

「和菓子ですか、手持ちはクッキーくらいしか。」

「俺、煮干ししか持ってない。」


煮干し・・・後で頂戴。

「あっ、僕も。猫様あとはお願いしますね。ツッコミで喉が渇いて。」

「うぬら、ふざけておるのか。こら、四天王。」

「あっ、魔王様頑張って。」

「うん、頑張る・・・ってちがーーう。」

「コーヒーもありますよ。」

「クッキーにはコーヒーの方があいますね。」


「クソっ。無視しやがって。いいもんいいもん。この猫をやっつけて、勇者には引導を渡してくれよう。」



デスピサロ方式

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