ぬこ様の日常
吾輩はぬこ様である
今日も各所を巡り、食べ物をいただき、お昼寝を満喫すると言う忙しい日である。
ふむ、今の季節だと自警団の詰所前か港の倉庫の屋根あたりかな?
「あっ、猫ちゃん。ちっちっちっちっ。おいでー。」
嫌です。ご遠慮します。忙しい身なので。
「あー、いっちゃった。やっぱり餌でも上げないと駄目かな。でも、大人として野良猫に餌あげると近所迷惑だし。」
馬鹿野郎、餌は用意しろよ。そこは大人のマナーとか無視しろよ。
ったく、これだから、おっさんは気が利かないんだ。まったく、ザッおっさんみたいな顔して。
大体、おっさんが猫ちゃーんって声かけてるの周りから見たらやばい奴だろ?作者じゃねえんだから。(ぐさっ、やめて)
まあいいや。とりあえず、お昼寝だ。ショートスリーパーじゃないから、一日20時間は寝ないと。
「あっ、お母さん。猫ちゃんだ。猫ちゃんバイバイ。」
ふむ、今日も街の人気者、さすが吾輩。さて、着いたぞ。お昼寝だ。おやすみなさーい。
うん?ううん。ちょっと寝たけど、少し騒がしいな。
「おい、聞いたか?」
「いや、わかんねえけど、さっきから兵隊さんが忙しそうにしてることか?」
「おう、そうそう。近くにオークの巣が見つかったらしくてよ。近々軍隊が派遣されるらしくて、その準備中らしい。」
キラーン。今日の遊び場が決まった。そう、オークさん。本来、顔不細工で鼻潰れた亜人か蛮族くらいのオークさん。緑の肌の洋物RPGに出そうなオークさん。
Jファンタジーも初期は、まだちゃんと豚っ鼻の亜人だったのに・・・あっ、みんな著作権には気をつけるんだよ。吾輩?吾輩はここで水甕に飛び込んで死んでも著作権切れてるからOKだよ。とかく人の世が住みにくいとて、越すところとかせいぜい人でなしの世しかないから、猫に囲まれて暮らしたい。
むしろ人間社会で働きたくないでごさる。かにー取り行こう、嫌じゃボケー。とか言っても。無問題。
恥の多い人生を・・・の前に吾輩はねーこ、猫なの。人間失格というかボンボンが社会人失格の前にねーこ。
妹の結婚式の前にテロって捕まって、友達人質に結婚式に出席するヤバイ奴が、さも英雄のように処刑ギリギリで駆け込んで全裸で男同士抱き合って、自分に酔ってもOK。
そう、オークであったな。大体某RPGのせいだ。
ポークに響き似てるしね。あとはあれ。猪八戒のせいで豚面の人間がイメージしやすかったので。あっ、ちなみに吾輩はピアノは弾けないよ。と言うか、毎回毎回猫踏むな!猫踏むな!踏んじゃったじゃねえんだよ!
閑話休題
今回、どっちにしようか。・・・読者にお任せいたしやす。
とりあえず、やってきます。
やってきましたオークの巣。では、やってきます。
・・・・
ただいまーー。やってまいりました。よし、昼寝の続きだ。
・・・・
翌日も日当たり良好。ここは高すぎないからヨシ!
「おい、聞いたか。」
「いや、わかんねえけど、昨日より兵隊さんが慌ただしいな。」
「それがよ。出たんだってよ。」
「オークがか。」
「いや、そのオークなんだが全滅してたんだとよ。」
「へえー、兵隊さん仕事早いな。ありがてえ。」
「いやいや、別の魔獣に襲われたらしい。で、巣ごと全滅してたってよ。」
「そいつは怖えな。その魔獣対策で兵隊さんが準備で忙しいってことか。来ねえよな、こっちに。」
「巣に残った痕跡からして、その心配は少ねえらしいが、一応しばらくは厳戒態勢だと。」
「あん?魔獣にやられたんだろ。なんで心配ねえんだ。やっつけたのか?いや、それなら忙しいのはおかしいよな。」
「巣の痕跡から、奴が出たらしい。」
「いつものか。誰も正体を見たことないが痕跡はいつも同じで、対象はいつも街にとっては害獣ばかり。」
「そう奴だよ。警戒はするけど、一度も街に現れたことはないらしいから、今回も大丈夫だろうってさ。」
「そうか、ならよかったな。しばらくしたら静かになるかな。」
「しかし、どんな奴なんだろうな。すっげえ怖い魔獣なんだろうか。」
「最古の魔獣って言うくらいだからな。おっそろしいんだろうな。誰も見たことねえけど、痕跡からは大きな虎か豹みたいな魔物だろうってことだ。」
「なんで今まで見つかってねえんだろうな。」
「わかんね。」
ふむ、騒ぎになってるな。まあ、いいや。おやすみなさーーい。
本日の吾輩は作者精一杯の厨二病である。
鈴木さんが土下座したあの事件の頃は、まだちゃんとオークだったんだ。