表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
仲良し家族、まとめて突然!異世界ライフ  作者: ぷい16
新しい生活
77/249

サガンガでペーパードライバー教習

”今日も残業ッス”

”お疲れ様”

”さて、残業片付けてさっさと帰りますか”

”頑張ってね”



 ここは王城の宮廷魔道士の部屋。二郎は仕事中である。つい何気にスマホを見たら、日本時代の会社の後輩がツイッターをあげていたので返信した。


 時刻は20時を少し回ったところ。動員人数を減らしてはいるが、遠見の魔法を用いた21時までの夜の警戒はまだ続いていた。もちろん、部下にだけ負担を押しつけるわけにはいかず、二郎も(かおる)もそれ相応の負担分がある。


 チェックしていると見つけてしまった。酔っ払い同士のケンカである。二郎はゲートの魔法で仲裁に行くのであった。


 21時を回った。最後、チェックをして、



「お疲れ様。そろそろ終わろうか」



 その日は業務終了とした。周りの宮廷魔道士に今日の業務の終了を告げた。(みな)で帰り支度をして、最後、二郎が部屋の戸締まりをして、宮廷魔道士部屋を出た。


 何気にスマホでツイッターを見た。



”やっと仕事終わった”

”お疲れ様。こっちもやっと終わった”

”ところで先輩、今何の会社に勤めているんですか?”



 二郎は困った。日本に宮廷魔道士という職業は無い。



”日本で言うところの警備会社… かなぁ?”


 ~中略~


”最近寝に行くだけ。その他は仕事。まぁ、繁忙期(はんぼうき)だから仕方がないんですけどね”

”休みはちゃんとあるだろ?それだけマシじゃないか”

”それで、車を乗ってなくて、すっかりペーパードライバーになりました”

”車、持ってるんだっけ?”

”持ってはいます”

”走らせやすい道を知ってるから今度教えるわ”

”本当ですか?ありがとうございます”



 後輩が繁忙期を抜けた頃、二郎は後輩と休みを合わせて車の練習をすることにした。



「先輩、迎えに来させてしまったすみません」


「いいっていいって。じゃぁ、早速出かけるか」



 後輩、名を半沢(はんざわ)稲一(とういち)と言うが、彼の車の運転席に二郎、助手席に後輩を乗せて、出発。



「まずは昼飯と飲み物を用意しないとな」



 二郎はスーパーに寄って、弁当と飲み物を2人分買った。


 その後、ガソリンを満タンに給油して、



「じゃ、早速出かけるか」


「よろしくお願いします」



 二郎は適当に路地に入り、転移魔法を使ってサガンガへ飛んだ。



「な、な、な、何が起こったんですか!?」


「着いたぞ交われ。ここなら道路交通法の(しば)りもない。存分に練習できるぞ」



 二郎は運転席を後輩と変わって、二郎は助手席に着いた。



「まずは街道沿いを走るか」



 二郎は後輩に指示を出し、車は走り始めた。



「本当に何も無い走りやすい道路ですね」


「だろ?」


「地面がアスファルトでなく土というのも田舎の道路っぽい」


「田舎ついでに馬車も走るから前には注意してくれな」


「馬車ですか!?」



 言っていると、遠くに馬車が見え始めた。



「左側から抜かせば大丈夫だから」


「左側って道じゃないですよね」


「大丈夫。もっと大型の車でも大丈夫だったから。対向車線を抜けるより安全だろ?」



 二郎の指導の甲斐(かい)あってか、後輩は、馬車を抜かすことができた。



「じゃぁ次。ミラーでの確認の練習」



 二郎は後輩に、ミラーで(まわ)りを見ることを練習させた。



 そうこうしていると、



「あちゃー」



 街に着いてしまった。



「運転ばかりでも味気ないし、観光でもするか?」


「いいですね。田舎町の観光」


「じゃぁ、適当な場所に車を止めて。本当に適当でいいから」 



 後輩は適当に車を止め、鍵をしっかりかけた。



「じゃぁ、収納するね」


「収納って、えっ!」



 車はアイテムボックスに収納された。



「大丈夫。好きなときに取り出せるから」


「へ、へぇー」



 そして、二郎は通訳しながら後輩に街の観光をさせた。


 ついでに昼食にする。買った弁当、無駄になったな。


 適度に休憩して、また車の練習をする。



「ガソリンまだ大丈夫か?」


「あ!もうほとんどありません!」


「仕方ないな。交われ」



 二郎が運転席に乗り、日本へ転移してガソリンスタンドでガソリンを入れる。そしてまたサガンガへ。



「ガソリンは時々チェックしないとな」



 そして着いたのは、シドニーに管理を任せているサガンガの自動車教習所だ。



「ここで細やかな車の練習をする」



 そして、ここでS字カーブ、クランク、縦列駐車などの細かな車の取り扱いについて練習した。



「先輩、結構(けっこう)勘を取り戻せました」


「うん。それは良かった」



 そして夕暮れ時、二郎は日本へ転移し、後輩の運転で無事、駐車場へ車を止めることができた。



「先輩、今日はありがとうございました。いい練習になりました」


「なに。いいってことよ」



 ここで別れて二郎は家路に就いた。



”先輩、また教習いいですか?”

”運転できるようになったんじゃなかったのか?”

”周りに話したら、自分もやりたいって言う人間が出てきて、断れないッス”

”分った分った。人数にもよるが、引き受けてやるよ”



 後輩の面倒だけを見るだけのつもりが話が大きなことになった。



「しばらく休み、潰れるな」



 ちょっとがっくりくる二郎なのであった。

お読み下さりありがとうございます。


次は明後日投稿します。


地球や日本、リアルな世界とこの話での世界観は同一ではありません。また、ぷい16が理想とする世界観でもありません。フィクションとして楽しんで頂ければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
全く別の星の異世界と行き来できるようになりました。
あなたならどうする?
CONNECT ~異世界と地球をない交ぜにしてやんよ!~を書き直し、新たに発表中です。
異世界マゼマゼ奮闘記

よろしければお読み下さい。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ