国交の正式樹立
二郎が深い森を抜けて、森の先の人と交流し、タンザナティア王国という国と、国交を樹立するために動き出した。
同じく、二郎が険しい山を抜けて、その先に住む人たちを交流し、ジルベチア王国という国と国交を樹立するために動き出した。
タンザナティア王国に滞在していた使節団が、近々サガンガに戻ってくるという。逆に、タンザナティア王国から来ていた使節団も帰りの準備をしている。
使節団が互いに本国に帰ると、母国の役人との話し合いが行なわれ、通貨換金レートなど、国と国との間の取り決めの草案を互いに作り、役人同士の話し合いが行なわれ、すり合わせが行なわれ、互いに納得したところで国王同士が国交樹立の取り決めの調印式をして、晴れて国交が結ばれる手はずとなっている。
使節団さん、時間をかけてタンザナティア王国を見に行ったんだからいい仕事して下さいよ。
ちなみにまだ通貨換金レートも決まっていないのに商人が来て物の売り買いがされているが、そのお金で金を買うと何グラムか、それが自国の通貨ではいくらだからという、金本位も換算で支払いをしているらしい。
そうして、タンザナティア王国の使節団は帰り、それから数日経ってタンザナティア王国に行っていたサガンガの使節団が帰って来た。
これから国交を樹立するための細々とした話し合いが行なわれるのである。
それから1ヶ月後、ジルベチア王国の使節団が国に帰り、その数日後、ジルベチア王国に行っていたサガンガの使節団が帰って来た。
それくらいになると、サガンガの役人と、タンザナティアの役員同士で取り決めを詰めるために会談が行なわれるようになった。
ちなみに、この頃になると、麻宗家では、エテラーシアとヨーネスティンの2人は、お腹が大きくなっており、安定期に入っている。
約2ヶ月の交渉の末、双方同意が得られたので、国王同士の調印式となった。
宮廷魔道士にはあまり関係ないかと思っていたが、サガンガのアバン王を、タンザナティアの王城へ送っていく仕事を仰せつかったため、無関係ではいられなかった。
サガンガとタンザナティアでは言葉が違う。言葉を学んできた使節団の人間が、双方違いないか確認した後、王が著名をする。
これで、サガンガと、タンザナティアは正式に国交が樹立された。
その後、遅れていたジルベチアとの役人同士の話し合いが行なわれた。
約2ヶ月の交渉の末、双方同意が得られたので、国王同士の調印式となった。
サガンガのアバン王をジルベチアの王城へ送り、使節団を交え、書類に間違いがないか確認を取った後、王が著名をする。
これでサガンガとジルベチアは正式に国交が樹立された。
タンザナティアとの間とジルベチアとの間に国交が樹立されると、ますます外国から王都へ品物が入るようになった。しかし、二郎たちは現地で買い物をする。
数日後、二郎は謁見の間へ呼ばれた。中に入るとズラリと貴族が待ち構えている。二郎はほど良い位置で片膝を付き、頭を垂れていると、
「二郎よ、面を上げ」
二郎は顔を上げた。
「二郎よ、タンザナティア王国と、ジルベチア王国、両国との国交がなされたのはお主の功績が大きい。よって、褒美を遣わす。領地をやる。そして、正式に公爵として振る舞うことを許そう」
「ありがたくちょうだい致します」
貴族から「おぉー」という声が聞こえた。これで、名実ともに、二郎は公爵となった。
「以上だ」
もらった領地はクアレシスという領地で、前にもらったアレストバートのお隣、元々クアレシスもアレストバートも王族直轄地で、クアレシスの一部をアレストバートという名前でもらったという経緯がある。これを機に、アレストバートをクアレシスが吸収して元に戻すこともできるのではないかと考えたが、しばらくはこのままで行くことにした。
そうこうしていると、エテラーシアが産気づいた。麻宗邸に医師が呼ばれ、お産の準備に入った。
二郎は何も出来ない。一緒に付いている薫に、生まれたらすぐに知らせてくれとお願いして二郎は仕事に向かった。
その日の夕方、エテラーシアは男の子を出産した。
数日後、今度はヨーネスティンが産気づいた。
1日苦しんだ末、ヨーネスティンも、無事、男の子を出産するのであった。
お読み下さりありがとうございます。
直前になったらまたお知らせしますが、ネタがなくなってきたため、GW明けから更新を毎日から週2回に変更しようと思います。
地球や日本、リアルな世界とこの話での世界観は同一ではありません。また、ぷい16が理想とする世界観でもありません。フィクションとして楽しんで頂ければ幸いです。




