車の購入代行
とある日、タンザナティア王国から書簡が届いた。
「王族からだ。何だろう?」
封を開けて確認した。
「二郎、何だった?」
「王様が、車が欲しいんだってさ」
二郎、薫、エテラーシアで、どんな車がいいか聞きに行った。
「おぉ、二郎君か」
ジンジョルノ王は、日が暮れているにもかかわらず、すぐに会ってくれた。
二郎はノートパソコンを取り出し、どんな車がいいか選んでもらうことにした。主に護衛も乗せられる大きめのもので。
ガソリンが、こちらでは手に入らない。てんぷら油で走るように改造するか尋ねたところ、そうしてくれと返事をもらったので改造する。
車が選び終わったので、手配に入る。車を購入する手続きと、車の改造をする工場への根回しだ。
車がディーラーに入るまで1ヶ月、それから改造して、車検を通し、ナンバープレートをもらうまで半月で、1ヶ月半かかるらしい。
そうこうして手続きなり根回しなり走り回っていると、薫から、
「エテラーシアとヨーネスティンがおめでたよ」
と、教えてくれた。明日は食事を豪華にしよう。
二郎、薫、エテラーシアが、またタンザナティア王国へ出向き、車の予定納入時期と、エテラーシアとヨーネスティンが、妊娠したらしいことを伝えると、
「あの、ベチ公の娘と同時期なのはちょっとイヤだが、エテラーシアにも子供ができるか。これは喜ばしい」
もちろん、車よりも孫ができたらしいことの方を喜んでくれた。ちなみにベチ公とは、ジルベチア王国の人間のことをいうらしい。
王との会談を終えた後、二郎は御者に、車の運転を教えた。教えておかないと危ない。
そうして車の手続きの合間に、また書簡が届いた。
「ジルベチア王国からだ」
二郎は封を開け、中身を確認した。
「エレンハイム王も車が欲しいんだって」
二郎、薫、ヨーネスティンが連れ立って、妊娠の報告と、車を選んでもらうため、ジルベチア王国の王城へと行くのであった。
「ザビ公のところの娘と同時期なのは嫌だが、孫ができるのか。喜ばしい」
ジンジョルノ王と、同じ反応だ。ジンジョルノ王と、エレンハイム王は反目しあっているが、似ているのかも知れない。
車の要望を聞き、ザガンガの自宅へ帰る。こっちも手続きに入る。
手続きに入ってみると、ジルベチア王国のエレンハイム王が選んだ車は、ディーラーへの入荷が半月、改造して車検を通すのに半月かかり、タンザナティア王国のジンジョルノ王の車とほぼ同時期に納入できるようだ。
手続きをしつつ、ジルベチア王国王城の御者にも運転方法を教えていく。
そしてタンザナティア王国側の納車。運転は御者に任せ、助手席にジンジョルノ王。後ろの座席にオリビア王妃、ミリアラ第一王女、二郎、薫、エテラーシアに護衛が2人乗って試運転出発。
王都内では徐行。王都を出て街道に入ると、速度を上げた。
「おぉ。これは速いわい」
満足していただけたようだ。
次にジルベチア王国側での納車。運転は御者に任せ、助手席にエレンハイム王、後部にスーザン王妃、ジューディス第一王子、二郎、薫、ヨーネスティンに護衛が2人乗って試運転出発。
王都内では徐行。王都を出て街道に入ると、速度を上げた。
「速い。速いのぉ」
こちらでも満足いただけたようだ。
納車して、一息ついたところで、二郎は、
「よし、大型免許を取りに行こう」
いきなりそう言うのであった。
「二郎、どうしたの?」
薫がそう聞くので二郎は、
「これからトラックが必要になるかも知れないだろ?そのとき免許を持っていないと売ってもらえないから」
「分ったわ。好きにすればいいわ」
こうして二郎は休みには自動車学校に通うのであった。
そうして3ヶ月後、免許を取るのであった。
お読み下さりありがとうございます。
地球や日本、リアルな世界とこの話での世界観は同一ではありません。また、ぷい16が理想とする世界観でもありません。フィクションとして楽しんで頂ければ幸いです。




