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仲良し家族、まとめて突然!異世界ライフ  作者: ぷい16
新しい生活
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車の量産試作機

「おぉ。こりゃかわいいな」


 ここは王城のとある会議室。そこに、アバン王にリチャードお義父様に出迎えられ、二郎、(かおる)、ミネルバ、カッテリーナ、エテラーシア、ヨーネスティン、花菜香(はなか)風雅(ふうが)、エルビン、コンスタンティンが来ている。



「こんな立て続けに孫に恵まれるとは思わなかったわい」



 エルビンを抱いてやったアバン王は、つぎはコンスタンティンを抱いた。

 孫の前では王の貫禄(かんろく)もなく、ただのおじいちゃんになっていた。



「たまに会うだけなら気楽なものね」


「自分で世話してから思った。大変」



 ミネルバとカッテリーナは、眠そうな顔をして、そんなことを言っていた。



「うちの孫はこんなに大きいぞ」



 何故か対抗意識を持ったリチャードお義父様は、花菜香(はなか)を、そして風雅(ふうが)を高い高いしているが、2人はそれで喜ぶ年頃はもう過ぎている。



「ミネルバにカッテリーナや、大変なら乳母に(まか)せればよいではないか」



 アバン王の発言はもっともである。麻宗(あそう)家にも乳母任せにできるようにしてある。



「自分の子も育てられないで何が母親ぞ」


(かおる)さんからも一度子の面倒を見るように(すす)められている」



 そうか。(かおる)の提案で、ミネルバにカッテリーナは子育てのほとんどを乳母に任せずに、自分たちでしてきたのか。



「乳母任せにしない方が、子への愛情の持ち方が違ってくると思います」


「今は苦労しなさい。それが後々生きてくるから」



 やはり(かおる)には何か思うところがあって乳母任せにしていないらしい。


 その後、麻宗(あそう)家一行は、パーサー王太子とアヴァリンお義妹様との子、アーレイヤを見に、アヴァリンお義妹様の部屋に行った。



「女の子もかわいいな」



 二郎はそう言うと、



「赤ちゃんはみんなかわいいのよ」



 何故か花菜香(はなか)はそんなことを言った。



「ところで、アヴァリンは、子育てはどうしてるの?」



 そんな(かおる)の問いかけに、アヴァリンお義妹様は、



「ほとんど乳母に任せてますわ」



 貴族としては、こちらの方が正しいんだろうな。そんな返事に(かおる)は、



「それじゃぁダメよ。自分で子育てしなきゃ」


「そ、そんなものですか?」


「そうよ」


 アヴァリンお義妹様は、少し考えた後、



「分りましたわお姉様。もう少し子育てに時間を使いたいと思います」


「そうよ。その方がいいわ」



 その後、麻宗(あそう)家一行は、アヴァリンお義妹様と談笑した後、二郎は今日は出勤日なので宮廷魔道士の部屋に戻り、その他の麻宗(あそう)家の面々は自分の邸宅に戻っていくのであった。



 その後、二郎の書類仕事が一段落した頃、研究部会の人間が、二郎を訪ねてきた。



「車の量産試作機が出来上がったので一度見に来て欲しいのです」



 その研究部会の人が言うには、前に乗せてもらった試作機の車は、全て魔法を使って作ったもの。それでもいくらかは生産できるが手間とコストがかかりすぎるらしい。


 そこで、研究部会の予算を使って城下町の職人に、全て部品を発注したらしい。何度も試作を繰り返し、やっと走れる物を作れたので一度見てもらいたいというのが研究部会の希望らしい。



「分った。次の休みに見せてもらおう」


「ありがとうございます」



 そして、二郎の休みの日。二郎は研究部会の部屋を訪ねた。



「案内します。どうぞこちらに」



 そうして外に出て、車を見せてもらった。車は結構な大きさがあった。そう言えば、こちらに普通乗用車を持ち込んだことがなかったっけ。そんなことを思いながら、二郎はまず始めに外観を見た。うん。ちゃんと車になってる。


 次に内装を見た。うん。9人くらい乗れそうだ。座席を確かめる。ちょっと固いな。



「乗って運転してもいい?」


「えぇ。もちろん」



 二郎は運転席に行き、エンジンをかけた。ちょっと回転が不安定かな。二郎は暖機運転した後、燃料メーターを確認。十分燃料は入っている。研究部会メンバー1人を乗せ、市街地へ出て行った。


 門を抜け、街道へ。速度を上げる。メーターは60km/h。うん、これくらい出して運転できるなら上等だろう。


 二郎は引き返し、車を王城へ戻した。研究部会の面々は、感想を求めるような顔をしている。



「異世界の車と比べるとやはり年期の差。できは悪いが、これくらいならこの国では合格点じゃないか?」


「おぉー!」



 歓声が上がる。



「では、これで量産したいと思います」


「量産していくと技術も上がって良い物が作れるようになると思う。頑張ってね」


「はい!」



 こうしてこの世界での車の量産の幕が上がる。この後どうなるかは知らない。しかし、売り出し価格にもよるが、これくらいなら誰かに買ってもらえるだろうと思う二郎であった。

お読み下さりありがとうございます。


地球や日本、リアルな世界とこの話での世界観は同一ではありません。また、ぷい16が理想とする世界観でもありません。フィクションとして楽しんで頂ければ幸いです。

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