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仲良し家族、まとめて突然!異世界ライフ  作者: ぷい16
新しい生活
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結婚披露宴

 ミネルバとカッテリーナの妊娠が発覚して数日後、二郎と2人の結婚披露宴の日がやって来た。


 外では演出用の電源を確保するため、発電機がトラックの上でエンジン音を響かせている。


 二郎は控え室に居た。白いカッターシャツに濃い青色のスーツ姿だ。


 着替え終わって待っていると、(かおる)花菜香(はなか)風雅(ふうが)が入ってきた。



「私たちは着替え終わったわ。二郎、頑張ってね♪」


「よし。任せとけ」



 ミネルバとカッテリーナの着替えが終わったと連絡が入った。来賓(らいひん)客も全員席に着いたらしい。


 二郎は花菜香(はなか)の手を(つな)ぎ、会場前の扉で待機していた。二郎たちの後ろには、(かおる)と手を(つな)いだ風雅(ふうが)が待機している。



「それではお待たせしました。新郎新婦の入場です。盛大な拍手でお迎え下さい」



 司会のアナウンスがあり、映画館並みに配置されたスピーカーから、メンデルスゾーンの「結婚行進曲」が流れ、扉が開き、ドライアイスの煙が床から流れ込んできた。会場は照明を暗くしている。華やかにレーザー光線が会場を照らす中、二郎にはスポットライトが当たっていた。


 二郎たちは真ん中のレッドカーペットの上を進み、花菜香(はなか)をひな壇の中段の席に座らせ、来賓(らいひん)客に一礼して花嫁を待つ。


 続いて花嫁のミネルバとカッテリーナが、王様に手を引かれてやって来た。


 ミネルバもカッテリーナも、ボリュームというタイプのスカート部分に生地多めの豪華なウェディングドレス姿だった。ミネルバが薄いピンク、カッテリーナが薄いグリーンの衣装であった。


 ミネルバとカッテリーナの手を、王様から二郎へバトンタッチされ、ひな壇上段へ。二郎、ミネルバ、カッテリーナは立ったまま、



「これよりジロウ・オカツカと、ミネルバ・ルイジアンヌ、カッテリーナ・ルイジアンヌ の結婚披露宴を行ないたいと思います」



 司会のアナウンスがあり、二郎、ミネルバ、カッテリーナは一礼して着席する。会場は徐々に明るくなってきて、



「それでは新郎、ジロウ・オカツカの略歴をご紹介致します」



 司会から、二郎、(かおる)、ミネルバ、カッテリーナの順に略歴が紹介される。


 略歴を話している間、二郎の後ろ、舞台正面の背景に、本人が、大きくプロジェクターで映し出される。


 その間、料理が各テーブルに配膳(はいぜん)される。


 (かおる)の略歴のときが、来賓(らいひん)客の驚きが大きかったようだ。


 略歴の終わりで、ちょうど配膳が終わったようだ。


 司会にカメラがパンして、


「それでは、料理が各テーブルに回った頃だと思います。グラスをお取りいただき、ご起立下さい」



 来賓(らいひん)客、主催側、全員が起立し、



「3人の結婚を祝して」



 全員がグラスを高らかに掲げ、



「乾杯!」


「「「「「「乾杯!」」」」」」



 隣席の者とグラスを鳴らせ合い、



「なお、先ほどミネルバ、カッテリーナ、両新婦のご懐妊が判明しました。これを祝しまして、今一度、音頭を取らせていただきます。乾杯!」


「「「「「「乾杯!」」」」」」



 妊娠の知らせをしたら、一部の女性が青ざめた。大丈夫か?



「それではご着席下さい」



 会場には穏やかなクラシックが流れ始め、



「それではお食事をお召し上がり下さい」



 会場の緊張が緩んで、(みな)、食事に手を伸ばし始める。舞台のプロジェクターでは、映画が流れ始め、司会は活動弁士と化し、食事時の場つなぎをする。


 食事も、コース料理となっており、前菜、スープ、魚料理と順々に出てくる。(みな)、静かに話しながら舌鼓を打つ。


 デザートまで食べ終わった後、



「新郎、新婦がお色直しを(いた)します」



 二郎、ミネルバ、カッテリーナは、レッドカーペットを通り、退出し、控え室で着替えをする。


 ミネルバ、カッテリーナの着替え終了の合図があり、二郎は扉前で待つ。ミネルバとカッテリーナがやって来た。ミネルバは赤の、カッテリーナはグリーンのダンス用衣装だ。



「お色直しも終わったようです。新郎新婦の再入場です。盛大にお迎え下さい」



 再び扉が開き、3人手を(つな)ぎながら再入場する。


 会場は、今まであったテーブルと椅子が片付けられ、壁際両サイドに飲み物のグラスが並べられ、真ん中は大きく開けられていた。


 3人は、ひな壇上部へ行き着席し、



「それではただ今からダンスタイムと(いた)します。ミュージック、スタート!」



 会場に、地球のダンスミュージックが流れ出す。最初は戸惑っていた来賓(らいひん)客たちも、リズムが分ったら、各々(おのおの)踊り出す。



「1曲いかがですか?」



 ミネルバに誘われたので、二郎とミネルバも踊り出す。


 カッテリーナともかおるとも踊った。



 頃合いを見計らって、男爵一家から徐々に退出が始まる。もうそろそろこの披露宴もお開きの時間だ。



「前も言ったかも知れんが、改めて頼む。エリアリアーナをよろしくな」



 (かおる)の父、リチャードお義父様がそう言い残し、退出する。そして、最後にアバン国王がやって来て、



「二郎君、ミネルバとカッテリーナをよろしく頼むな」



 国王一家が退出し、お開きとなるのであった。

お読み下さりありがとうございます。


地球や日本、リアルな世界とこの話での世界観は同一ではありません。また、ぷい16が理想とする世界観でもありません。フィクションとして楽しんで頂ければ幸いです。

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