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仲良し家族、まとめて突然!異世界ライフ  作者: ぷい16
魔王退治ととある商人の暗躍
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ガーネルザロドロイスの森の偵察

 それから二郎(じろう)は、できるだけたくさん魔法陣を書き上げていた。


 一方(かおる)は、ガーネルザロドロイスの森に向かっていた。キャンピングカーの後ろに馬車二台を連結している。そのため、速度は控えめにしている。夕暮れ前には何とかガーネルザロドロイスの森と平野との(さかい)に着いた。今日はここで野宿である。


『夕飯の準備をします。急いで(まき)になる木を拾ってきて下さい』


 ある者は(まき)を拾いに行き、ある者は石を拾ってかまどを作り、ある者は大きめの木を拾ってきて夜通し炊く木々にする。それぞれ効率的に動いて何とか食事を作れた。夕食が終わり、


『明日は早速朝から森に偵察に行きます。夜番以外はさっさと眠るように』


 食べた食器を片付けて、火を取り囲むように寝床を確保し、多くの部会員は他の事をすることなく、早急に眠るのであった。



 翌朝、昨日も薄々感じていたが、日が当たると一層そう思う。本当なら木に葉が生い茂っているはずなのだが、木の幹や枝は痩せ、葉は一枚も付いていない。この森の汚染のひどさを物語っているようであった。普通なら枝を折っても水分が邪魔をして(まき)にはならないのだが、ここの樹木なら折った木々でも十分(まき)になりそうな、そんなひどい有様であった。


 朝食を軽く摂り、背負子(しょいこ)を担ぎ、(かおる)を隊長、ダーリーを副隊長とした汚染調査班は森に入るのだった。




 森を北上して二日目、ダーリーは、


『汚染濃度が高すぎる。これ以上濃度が上がったら体に影響が出ます。(エリアリアーナ)様、引き上げのご決断を』


『ここまで来て何の成果も上げられないのは悔しいわ。最後の一あがき、望遠鏡で北を観察してから引き返しましょう』


 そうして、(かおる)、ダーリーは、持って来た望遠鏡で北を入念に見ることにした。すると、ダーリーは、あるものを見つけるのであった。


『エリアリアーナ様、私の見ている方を観察してみて下さい。人影らしきものがあります』


『こんな山奥に人影?見てみるわ』


 また(かおる)、ダーリーは望遠鏡を覗き込んだ。


『防護服を着込んだ人影ね。2人見えるかしら。何やら泥みたいなものを運んでいるわね。妖しいわ。まぁ、何にせよ、報告できることができたわ。地図で場所を確認してから引き返しましょう』


 そうして、汚染調査班の1回目の調査は終了し、森の来た道を戻り、王都へ引き返すのであった。




 引き返してから5日後、(かおる)とダーリーは、王に報告のため、謁見の間に居た。


『北の誰も住めそうにない場所に、防護服を着た妖しい人影が、泥のようなものを積み上げていたのか』


『はい。これは推測ですが、その泥のようなものが今回の汚染の原因かも知れません。調査隊を二班に分け、もう一度森に向かい、泥のサンプルを取って来たいと思います』


『あい分かった。その泥が原因なら直接触れると病気になるやも知れん。そなたにもしもの事があれば国がひっくり返る。採取は慎重にな』


『はっ。慎重に調査をして参ります』



 王との謁見を終えたダーリーは汚染調査班の元へ帰り、(かおる)は防護服作成班の部屋に行った。


(エリアリアーナ)様、防護服が出来上がりました。これを着ていれば毒物濃度の高い場所でも行動できます』


『まぁ、出来上がったの?ちょうど良かったわ。またガーネルザロドロイスの森に向かわなければならなかったの。数も十分ね。それでは汚染調査班の部屋に運んでちょうだい』



 (かおる)たちの準備は着々と進むのであった。



     *



 二郎(じろう)は、魔法陣を書き上げる一方で、魔法陣魔力供給班に向かい、


『万物を知り尽くす英知の神よ、我に大いなる力を分け与えたまえ、コミュニケーション』


 二郎(じろう)は魔法陣魔力供給班に魔物と会話するための魔法を教えていた。


『我々は魔法陣に魔力を供給するために集まっています。呪文を覚えるのは必要でしょうか?』


『この中に適性があって、魔法が使える者が出てくるかも知れないでしょ?呪文は(みな)、覚えてもらいます』


 すると、そこに(かおる)が現われた。


「防護服作成班は防護服を仕上げたわ。二郎(じろう)、彼らはもうすることがないからどこかに合流させてちょうだい」


「分った」


 そして二郎(じろう)は、防護服作成班が集まっている部屋へ行き、魔法陣魔力供給班のときと同じように、呪文を教えるのであった。

お読み下さりありがとうございます。


地球や日本、リアルな世界とこの話での世界観は同一ではありません。また、ぷい16が理想とする世界観でもありません。フィクションとして楽しんで頂ければ幸いです。

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異世界マゼマゼ奮闘記

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