消滅の光景 第17 回ミレニアム信仰で揺れ動く辺境の星地球に派遣された調査隊。連邦軍はアンドロイドの体の爆弾で星を破壊しょうとした。地球の塔の守護ロボット中で昔の地球の男達の意識が蘇っていた。
消滅の光景 第17回
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
http://www.yamada-kikaku.com/
セクター連邦軍情報部チヒロ中尉はつづけた
「あの塔は。どんな能力を秘めているか、見当もつきません。それに私はジ
ョックを受けています。情報省のオヤジは、カド博士の助手アンドロイドの
タクの体にコバルト爆弾を仕掛けた。
私やあなたやラミーを塔もろとも地球ごと消滅させようとした」
「3人の命と七クター連邦とどちらが重いのか、彼は考えたのだ」
カド博士が答える。
「そう考えるならば、私はあの場合、黙ってコバルト爆弾が爆発す
るのを見ていた方がよかったのかもしれません。が結局塔は徴動だ
にしなかったでしょう」
「とにかくセクター連邦軍第一師団が現われるまで、私達に可能な事だけはしてお
こう。まず塔についての過去の記録を集めることだ」
カド博士はうなづきながら言った。
「そうですね。軍団は第一超高速で巡航しているはずですから、遅
くとも明日の午後には到着するでしょう」
チヒロはムッカ少佐を捜す。
当直軍曹の話では、空港の連邦軍宇宙艦
が、滅びの戦士の攻撃でかなり損害を受けたので、そちらへ出向い
ているとの事だった。
ノ
「軍曹すまないが、資料室はどこだね。必要なのはこの地球につ
いての歴史文書だ」
、
「それなら、司令部の地下に資料室があり、ここの代々の駐屯隊長
が書き残した日記や地球調査団のレポートが残っているはずです」
部屋に向かうカド博士とヂヒロは医療ルームで超能力少女のフミーを見舞う。
彼女はまだ意識を回復せず、ベッドに横だわったままだ。
彼らは資料室へ入る。
チヒロ中尉は、滅びの戦士たちが死ぬ前に言い残した言葉も気になっていた。彼ら三
人が地球に到着したために、あの塔が賦活しただと。
■塔の守護ロボット、ガーディアンの中では五人の男達の意識が蘇っていた。
ウォーカー、ボイド、サグ、クリノ、ラグレの5人だ。
しかし肉体は滅んで存在しない。
「ウォーカー、ウォーカー」
ボイドの意識がウォーカーの意識を呼んでいた。
「何だ。ウォーカーか」ボイドが答える。
「どうやら千年の年月が流れたようだな」
別の男の意識も加わる。サグだ。
「もう千年も経ってしまったのか」ウォーカーの意識が
反応する。
「このロボットの中に閉じ込められてな」ボイドの意識がいう。
「閉じ込められたというのは間違っている」
クリノの意識が答える。
「そうだ。我々はあの時に自ら、進んでこのロボットの意識構造、深層意識
下へ入り込んだのだからな」 ラグレが相槌をうった。
「塔を守るためか」クリノがいう。
「そして、地球帝国が復活するためにな」
ウォーカーが言った。
「地球の罪が晴れたわけか」
「晴れたわけではあるまい」
「そうだ。長い牢獄生活から逃れたわけだ」
「務めを果したわけか」
「我での意識が復活したのは、いよいよ扉を開けるための鍵が地球
に到着したわけだな」
このウォーカーの問いに。
「そうに違いない」ボイドの意識が答えた。
消滅の光景 第17回
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
http://www.yamada-kikaku.com/




