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13話 100枚UNO1 7/7

 3人が瞬時にして、そのことを悟った。


 つくよの手元にあった中で、青色のカードは唯一、スキップのみだった。他の2人の手札は見えないが、これを出せば、せいなのところに辿り着くまでに色が変わるチャンスを1回分減らすことになってしまう。


 しかし、つくよにはある一定の確信があった。あかりの残りカードは4枚。おそらくあの中にはワイルドドロー4のカードがある。22枚もカードを引かされていれば、その中に再びそのカードがあっても不思議ではないし、序盤に痛い目を見た

 あかりは恐らく、それを出すことを迫られる局面があったとしても、上がる直前までキープしようと考えるはずだ──ワイルドドロー4カードの使い方は、先ほどせいながそうしたように、UNOコールの直前までホールドしておくのが一つの定石に違いない。


 ままよっという気持ちで、つくよはスキップカードを場に出した。あかりの口の端がにっと上がる。



「勝負っ! ワイルドドロー4!」



 果たして、つくよの予想は当たっていた。ここでまた4枚のカードをせいなが抱えることになれば、勝負の流れは大きく変わり、いよいよ誰が勝っても負けてもおかしくない状態になる。


 全員がごくりと生唾を飲んだ。



「えっと、同じ記号……です」



 せいながおずおずと机の中央に置いたのは、あかりが切ったのと同じ、ワイルドドロー4のカードだった。



「えっ──」


「だってさっきまでは……まさかあの4枚の中に!?」


「2枚もですか? 物凄い強運です……」


「強すぎるよー」



 だるーんと力の抜けたあかりの半身はこたつ机の上に崩れ落ちた。膨大な数が積み上げられた中央のカード群がボロボロと崩れ落ちるが、気に留める様子もない。


 しばらくして、気を取り直して3人で二位・三位決定戦が行われた。


 あかりは2位でゴールインしたが、他の2人が投了するまでの間に、役札上がり制限のルールを加えていれば展開は大きく変わっていたのではないかと思い当り、課題が完了されてすぐに、「ねぇ、UNOやろうよ! 指令とか関係なしに」と提案した。


 つくよはぐったりとした顔で「もうこりごりです、100枚は」と呟く。


 あかりは、その瞳の中に宿った微かな光を見逃さなかった。



「100枚じゃなければいいんだね!?」



 課題はクリアされた後、まるで誰かが空気を読んだかのように、通常のカードデッキだけを残して、余分なカードは天井に吸い込まれるように消え去っていったという──。

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